ピン芸人やす子さんは自衛官から転身「習性で上の人は絶対。『辞める』と言えず」

公開日: 更新日:

 今思えば、その面接と初舞台が人生を変えた瞬間でした。最初は「ま、いいか」くらいの気持ちで劇場のびーちぶに通っていたら、東京に知り合いが少ない私には、芸人さんたちといて楽しかったり仲よくなれる場所になっていきました。自分の居場所ですね。

 お笑いを始めたばかりだし、働きながらのんびりやろうと思っていましたが、「ぐるナイおもしろ荘」(日本テレビ系)のオーディションに合格した時、「もしかしたらとんでもないことが起きてるかも」と意識し始めて。いざ番組に出たら、1週間後にはマネジャーさんから「サンジャポ(サンデージャポン)が決まりました」と。ビックリした半面、その頃はキャパオーバーになり、ついていけなくなりました。

「おもしろ荘」に一緒に出た同じ事務所の野田ちゃんさん(チャーミング野田航裕)に相談した時、ちょうどバイきんぐの小峠さんと飲んでらしたらしく、2回くらいしかお話ししたことのない小峠さんから翌日「いつでも相談にのるから」と、登録してないラインが届き、「やさしい先輩たちがいるから頑張ろう!」と持ち直せました。

 私はお笑いを知らない状態でしたから、「面白いと思ったことをやるだけじゃん」とネタ作りに苦労はなかったのに、今はお笑いのルールを知っちゃったので、すごい苦労してます。初舞台の瞬間から3年くらいしか経っていないのに、自分としては10年、20年経過したような濃さです。

 目標は、場を明るくできる芸人になることです!

(聞き手=松野大介)

▽本名=安井かのん 1998年9月、山口県出身。2019年から芸人活動。「ぐるナイおもしろ荘2021」で第3位。元自衛官の若手女芸人として注目。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった