NHK時代劇は健闘も…“7万人を斬った”大御所・高橋英樹が憂う若手俳優のヒーロー志向

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 NHKはこんな愉快な時代劇を、なんでBSプレミアムなんかで地味に、しかも強力な裏番組が並ぶ時間帯に放送しているのだろう。金曜夜8時の「善人長屋」は、詐欺師、美人局、盗人、贋作師など、裏稼業を持つ連中ばかりが善人を装って住んでいる長屋に、根っから善良でおせっかい焼きの若者が住み着いてしまい、小悪党たちも人助けに巻き込まれる羽目に……という洒落たコメディーである。

 たとえば、第5話(7日再放送)の「犀の子守歌」は、行き倒れの陰間(かげま=男娼)を助けたばっかりに、「死ぬ前に、深い仲だった殿様に一目会いたい」という願いをかなえてやることになり、長屋の連中も一肌脱ぐお話だ。もとより陰間が表から殿様に会えるわけがない。そこで得意の裏稼業でさまざまに仕掛けるのだが……。

 原作はファンタスティックな時代小説を得意とする直木賞作家・西條奈加の同名シリーズで、コミックも人気だ。

「BS時代劇はキャスティングに凝るんです。善人長屋も、着物姿が艶やかな高島礼子や若村麻由美、こわもての吉田鋼太郎、近ごろ芸域を広げている溝端淳平、注目の新人・中田青渚と、それだけで見たくなります。45分で1話完結というライトなドラマですが、ディレクターは大河ドラマ『西郷どん』や『麒麟がくる』なども担当したベテランで、時代劇の面白さ、作り方をよく知っているスタッフで固められています。なぜあんな時間に放送しているのか。50年以上前に始まった『金曜ドラマ』、その後の『金曜時代劇』の伝統です」(テレビ雑誌編集デスク)

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