著者のコラム一覧
てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。最新著「王者の挑戦『少年ジャンプ+』の10年戦記」(集英社)、伝説のテレビ演出家・菅原正豊氏が初めて明かした番組制作の裏側と哲学をまとめた著者構成の「『深夜』の美学」(大和書房)が、それぞれ絶賛発売中!

アクションに役柄の人生を宿す大事さを説く 岡田准一の武術愛

公開日: 更新日:

「強さとか、そういうんじゃないんですよ。自己の完成みたいな」
 (岡田准一NHK「明鏡止水~武のKAMIWAZA」1月18日放送)

  ◇  ◇  ◇

 現在放送中のNHK大河ドラマ「どうする家康」で織田信長を演じている岡田准一(42)。少年時代の家康に格闘術を叩き込むシーンもあった。その攻防の中に柔術由来の寝技もあり、恐らく岡田本人の意向があったのではないかと思われる。なぜなら、岡田は武術を専門的に扱う冒頭の番組で「武術翻訳家」を名乗るほど、その道に精通しているからだ。

 そんな岡田が武術の神髄を体感して語ったのが今週の言葉だ。その後も武術愛が止まらず冗舌に語ろうとする岡田は、もうひとりのMCであるケンドーコバヤシに「また語る気? 何分番組だと思ってるんですか?」とあきれられる。岡田は武術の美しい技術を「萌える」とまで言うのだ。

 岡田が格闘技にのめり込んだのは2007年放送のドラマ「SP」(フジテレビ系)がきっかけだった。ここで総合格闘技のレジェンド中村頼永に師事し、本格的に格闘アクションの練習を始めた。彼は「本気で誰よりも真剣にやらないと認めてもらえない」(TBS系「櫻井・有吉THE夜会」16年12月8日)とストイックに打ち込んだ。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  2. 2

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  3. 3

    阪神・佐藤輝明が“文春砲”に本塁打返しの鋼メンタル!球団はピリピリも、本人たちはどこ吹く風

  4. 4

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  5. 5

    広末涼子「実況見分」タイミングの謎…新東名事故から3カ月以上なのに警察がメディアに流した理由

  1. 6

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  2. 7

    国保の有効期限切れが8月1日からいよいよスタート…マイナ大混乱を招いた河野太郎前デジタル相の大罪

  3. 8

    『ナイアガラ・ムーン』の音源を聴き、ライバルの細野晴臣は素直に脱帽した

  4. 9

    初当選から9カ月の自民党・森下千里議員は今…参政党さや氏で改めて注目を浴びる"女性タレント議員"

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」