“バズーカップ”アナで人気だった別府彩さん 経験を生かし「タレントキャリアアドバイザー」に転身

公開日: 更新日:

別府彩さん(元フリーアナウンサー/47歳)

 アパレル関連の企業が点在する外苑前の開放的なオフィスで我々を出迎えてくれたのは、かつて“バズーカップ”アナのキャッチコピーで大胆グラビアに挑戦し、大きな話題を集めた別府彩さん。現在は総合的なキャスティング事業を行う株式会社エイスリーで「タレントキャリアアドバイザー」を務めている。

  ◇  ◇  ◇

「俳優やタレント、芸人やアナウンサーなど、芸能界やメディアに出る仕事をしている人たち向けに、キャリア再構築の支援や相談を受けるのが主な仕事です」

 別府さんが現在のサービスに携わるようになったのは、自身の経験が大きく影響しているという。

「私自身、大学卒業後の十数年間はフリーアナウンサーをしていたのですが、30代に入って仕事が先細ってからの転職活動に苦戦、正社員になって以降もさまざまな面で苦労した経験が大きかったと思います」

 当時は、転職業界ではまだ“35歳限界説”が定説だった時代。別府さんも、誰にも相談できず、思い悩んだ時期もあった。

■儲け方自体わからない

「やはり10年同じ世界でやっていると、仮に年齢を経て仕事が行き詰まってきたとしても、プライドのようなものが邪魔をして、なかなか踏ん切りがつかないものです。PCのスキルひとつとってもそうですが、そもそも会社に身を置いた経験がないため、お金の儲け方自体もわからない。でもそれは、きちんと学習さえすれば誰もが習得できるものかもしれない。私たちが支援したい方々は厳しいオーディションをクリアしたり、たった一人でステージやカメラの前でしゃべるなど、すでに磨かれたヒューマンスキルを持っているのです。そんな彼らの後押しができればと思っています」

 さて、別府さんは大学卒業後、就職はせずフリーランスの道を選ぶ。

「大学生の時、キオスクで買ったフロム・エーを見て、日給の良さで決めたイベントコンパニオンのアルバイトがきっかけで、人前でしゃべったり、ナレーションの仕事などをするようになりました。楽しくお金を稼げて、華やかな世界でいいなって」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志氏はパチプロ時代の正義感どこへ…兵庫県知事選を巡る公選法違反疑惑で“キワモノ”扱い

  2. 2

    タラレバ吉高の髪型人気で…“永野ヘア女子”急増の珍現象

  3. 3

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 4

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  5. 5

    《#兵庫県恥ずかしい》斎藤元彦知事を巡り地方議員らが出しゃばり…本人不在の"暴走"に県民うんざり

  1. 6

    シーズン中“2度目の現役ドラフト”実施に現実味…トライアウトは形骸化し今年限りで廃止案

  2. 7

    兵庫県・斎藤元彦知事を待つ12.25百条委…「パー券押し売り」疑惑と「情報漏洩」問題でいよいよ窮地に

  3. 8

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 9

    大量にスタッフ辞め…長渕剛「10万人富士山ライブ」の後始末

  5. 10

    立花孝志氏の立件あるか?兵庫県知事選での斎藤元彦氏応援は「公選法違反の恐れアリ」と総務相答弁