南佳孝が若者や海外で再評価 73歳でも色あせない“シティーポップの元祖”の現在地
■盟友・松本隆と意気投合して50年
いまも現役で、FM COCOLOで水曜夜に番組「NIGHT AND DAY」のパーソナリティーを担当。「エバーグリーン(不朽)のような音楽をつくってこられたのは松本隆の他、坂本龍一や矢野誠らアレンジャーにもめぐまれたから」としつつ、松本隆にはこう言っていると一部で報じられた。
「結局みんな死んじゃうんだったら、何か、モノつくってた方が面白いなと思って、松本にはやろうぜとは言ってるんですけどね。何か新しいモノつくろうって」
構成作家のチャッピー加藤氏はこう言う。
「このおふたりって、『オレたち東京生まれの聴く曲がないから、つくろう』と意気投合して50年、そうやってきてなお、もっともっと何かをと今も駆り立てられている。シティーポップの元祖として若い層や海外で評価されても、だからどうということもない。そうした姿には、ジャンルは違いますけど、来日ツアーでのボブ・ディランと似たものを感じます」
気負うことなく都会の中を風に吹かれるままに生きてきた南。古希を過ぎてもますます進化しているといえそうだ。