南佳孝が若者や海外で再評価 73歳でも色あせない“シティーポップの元祖”の現在地

公開日: 更新日:

 東京都大田区出身の南はジョニー・レイの「雨に歩けば」にはじまり、ナット・キング・コール、シナトラ、ペギー・リーをラジオで聴いて育った。

 そして中学時代、ビートルズに衝撃を受けて、ミュージシャンの道へ。明治学院高校からバンドをはじめ、明治学院大ではジャズに傾倒したが、学生運動に嫌気が差して中退。同い年の松本隆との出会いから、いまにつづくキャリアを築いていく。フォークソング全盛期の中、「都会的で洗練された、新しいものを」とシティーポップにこだわった姿勢は今もまったくぶれない。

「テレビでは音楽、歌謡番組がたくさんあり、『スローなブギ』ヒットの際に出演もしています。しかし、テレビ収録は『拘束時間が長い』と言って、これが生意気ととられて、ブラウン管からお呼びがかからなくなった。それでも我関せずとばかりに表現をつづけ、ハイ・ファイ・セットや聖子、明菜らへの楽曲提供でも才能を開花させていったのです」(音楽関係者)

 一方で、広告代理店の忘年会などに呼ばれれば顔を出し、渋い歌声でサラリーマンを盛り上げたりもしてきたというエピソードも。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  2. 2

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  3. 3

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  4. 4

    片山さつき財務相の居直り開催を逆手に…高市首相「大臣規範」見直しで“パーティー解禁”の支離滅裂

  5. 5

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  1. 6

    小林薫&玉置浩二による唯一無二のハーモニー

  2. 7

    森田望智は苦節15年の苦労人 “ワキ毛の女王”経てブレーク…アラサーで「朝ドラ女優」抜擢のワケ

  3. 8

    臨時国会きょう閉会…維新「改革のセンターピン」定数削減頓挫、連立の“絶対条件”総崩れで手柄ゼロ

  4. 9

    阪神・佐藤輝明をドジャースが「囲い込み」か…山本由伸や朗希と関係深い広告代理店の影も見え隠れ

  5. 10

    阪神・才木浩人が今オフメジャー行きに球団「NO」で…佐藤輝明の来オフ米挑戦に大きな暗雲