人気歌舞伎役者が勢揃いなのに…NHK放送法違反指摘でケチ付いたBS時代劇「大富豪同心(参)」

公開日: 更新日:

 自殺幇助容疑で逮捕された市川猿之助の東京・明治座公演(5月)で代役を務めた中村隼人が主演というだけで注目だが、松本幸四郎、尾上松也らも出演するとあって、歌舞伎ファンも楽しみにしていた時代劇ドラマが始まった。

 江戸で一番の札差・三国屋徳右衛門の気まぐれで町奉行所同心にされた跡取り孫の卯之吉(中村隼人)が、女剣士、幇間、任侠の大親分、深川一の芸者、LGBTの剣豪らに助けられ、時にあり余る小判をばらまいて悪党をやっつけるNHK・BS時代劇「大富豪同心」も、パート3となった。

「参」では、「世直し衆」を名乗って悪徳商人から金を奪い貧乏長屋にバラまく盗賊、それをだまして操る尾張藩家老らと、われらが「大富豪同心」ファミリーが対決する。

「剣豪・剣客のチャンバラが好きな向きには漫画に見えるかもしれませんが、時代劇には、もともと鞍馬天狗、宮本武蔵、忠臣蔵といった本格路線の一方で、喜劇路線があるんです。たとえば、幕末太陽傳、次郎長と森の石松のお笑い清水港、弥次喜多などで、エノケン(榎本健一)のような喜劇役者だけでなく、中村錦之助(萬屋錦之介)、市川雷蔵、美空ひばり、石原裕次郎らも多く出演してます。歌舞伎でも白浪五人男や魚屋宗五郎といった演目は、役者たちのコミカルな芝居が見どころになっています。BS時代劇では、大富豪同心シリーズのほかに『ぼんくら』『善人長屋』など3本に1本はコメディー。ライトなので女性や若い人にも人気です」(放送作家)

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    「汽車を待つ君の横で時計を気にした駅」は一体どこなのか?

  2. 2

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  3. 3

    沢口靖子「絶対零度」が月9ワースト目前の“戦犯”はフジテレビ? 二匹目のドジョウ狙うも大誤算

  4. 4

    国分太一は人権救済求め「窮状」を訴えるが…5億円自宅に土地、推定年収2億円超の“勝ち組セレブ”ぶりも明らかに

  5. 5

    “裸の王様”と化した三谷幸喜…フジテレビが社運を懸けたドラマが大コケ危機

  1. 6

    人権救済を申し立てた国分太一を横目に…元TOKIOリーダー城島茂が始めていた“通販ビジネス”

  2. 7

    森下千里氏が「環境大臣政務官」に“スピード出世”! 今井絵理子氏、生稲晃子氏ら先輩タレント議員を脅かす議員内序列と評判

  3. 8

    大食いタレント高橋ちなりさん死去…元フードファイターが明かした壮絶な摂食障害告白ブログが話題

  4. 9

    菅田将暉「もしがく」不発の元凶はフジテレビの“保守路線”…豪華キャスト&主題歌も昭和感ゼロで逆効果

  5. 10

    後藤真希と一緒の“8万円沖縄ツアー”に《安売りしすぎ》と心配の声…"透け写真集"バカ売れ中なのに

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    渋野日向子に「ジャンボ尾崎に弟子入り」のススメ…国内3試合目は50人中ブービー終戦

  3. 3

    ソフトバンクは「一番得をした」…佐々木麟太郎の“損失見込み”を上回る好選定

  4. 4

    沢口靖子「絶対零度」が月9ワースト目前の“戦犯”はフジテレビ? 二匹目のドジョウ狙うも大誤算

  5. 5

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  1. 6

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  2. 7

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  3. 8

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  4. 9

    後藤真希と一緒の“8万円沖縄ツアー”に《安売りしすぎ》と心配の声…"透け写真集"バカ売れ中なのに

  5. 10

    沢口靖子も菅田将暉も大コケ不可避?フジテレビ秋ドラマ総崩れで局内戦々恐々…シニア狙いが外れた根深い事情