市川猿之助「逮捕」の可能性 遺書らしき書き置き、救急搬送、両親死亡…謎だらけの“点と線”

公開日: 更新日:

 歌舞伎俳優の市川猿之助さん(47)と父親の市川段四郎さん(76)、母親(75)が自宅で倒れている状態で見つかり、緊急搬送されたのは18日午前のことだった。東京・目黒区の現場周辺には黄色い「立ち入り禁止」のテープが張り巡らされ、物々しい雰囲気に包まれた。

 救急搬送時、猿之助さんは意識がもうろうとしていて、倒れていた半地下の自室には本名で書かれた遺書のような書き置きがあったという。命に別条はないが、こうした状況から自殺を図ったとみられている。

 また2階のリビングであおむけに倒れていた両親に目立った外傷はないものの、母親は現場で死亡が確認され、父段四郎さんは搬送先で死亡。死因はまだわかっていないが2人には布団がかけられていたという。今月28日まで明治座で予定していた主演の歌舞伎座長公演は、昼の部の代役に市川中車の長男・團子を起用することが発表された。

 19日にも両親の遺体の司法解剖が実施されるが、「猿之助さんは逮捕される可能性が高い」というのはアトム市川船橋法律事務所の髙橋裕樹弁護士だ。

「無理心中や自殺幇助の可能性があり、再度の自殺企図のための逃亡の可能性や、責任能力があったかどうかの鑑定の必要性もあるからです。現在のところ両親は自殺したのかどうか分かりませんが、両親には布団がかけられていたという報道もありました。もし猿之助さんが何らかの形で自殺に関与していたのであれば、自殺幇助罪にはなると思います。あくまで被疑事実ですから本格的な捜査はこれからです」

女性セブンがパワハラ、セクハラ報道

 自宅玄関のカギは開いた状態だったものの、家の中を物色された形跡はなく、第三者が侵入した形跡はないため、一家無理心中か、殺人か、また別の何かが起きたのか。だとしたら、その理由は何かーー。点と線を結ぶものとして、取り沙汰されているのがセクハラ、パワハラ疑惑だ。猿之助さんは澤瀉屋の弟子たちに「おまえらは家畜だよ」と怒鳴り散らしたりしたほか、同性の年下俳優やスタッフらに性加害に及んでいたと発売中の女性セブンは伝えた。

 旧態依然とした上下関係のなか、圧倒的優位な立場からのハラスメント行為で、それを拒否した俳優は公演などから排除されるといった証言が報じられた。搬送された18日はその記事を掲載した女性セブンの発売日であった。

「梨園は閉じられた世界ですから、内部でそういうことがあってもおかしくはない。とはいえ、今回の報道が一家心中に即つながるとも思えない」と歌舞伎界に詳しいマスコミ関係者は言い、こう続けた。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    山崎まさよし、新しい学校のリーダーズ…“公演ドタキャン”が続く背景に「世間の目」の変化

  2. 2

    「汽車を待つ君の横で時計を気にした駅」は一体どこなのか?

  3. 3

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  4. 4

    沢口靖子「絶対零度」が月9ワースト目前の“戦犯”はフジテレビ? 二匹目のドジョウ狙うも大誤算

  5. 5

    遠山景織子の結婚で思い出される“息子の父”山本淳一の存在 アイドルに未練タラタラも、哀しすぎる現在地

  1. 6

    国分太一は人権救済求め「窮状」を訴えるが…5億円自宅に土地、推定年収2億円超の“勝ち組セレブ”ぶりも明らかに

  2. 7

    “裸の王様”と化した三谷幸喜…フジテレビが社運を懸けたドラマが大コケ危機

  3. 8

    人権救済を申し立てた国分太一を横目に…元TOKIOリーダー城島茂が始めていた“通販ビジネス”

  4. 9

    森下千里氏が「環境大臣政務官」に“スピード出世”! 今井絵理子氏、生稲晃子氏ら先輩タレント議員を脅かす議員内序列と評判

  5. 10

    大食いタレント高橋ちなりさん死去…元フードファイターが明かした壮絶な摂食障害告白ブログが話題

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    コメ増産から2カ月で一転、高市内閣の新農相が減産へ180度方針転換…生産者は大混乱

  2. 2

    沢口靖子「絶対零度」が月9ワースト目前の“戦犯”はフジテレビ? 二匹目のドジョウ狙うも大誤算

  3. 3

    “裸の王様”と化した三谷幸喜…フジテレビが社運を懸けたドラマが大コケ危機

  4. 4

    ソフトバンクは「一番得をした」…佐々木麟太郎の“損失見込み”を上回る好選定

  5. 5

    ヤクルトのドラフトは12球団ワースト…「余裕のなさ」ゆえに冒険せず、好素材を逃した気がする

  1. 6

    小泉“セクシー”防衛相からやっぱり「進次郎構文」が! 殺人兵器輸出が「平和国家の理念と整合」の意味不明

  2. 7

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  3. 8

    菅田将暉「もしがく」不発の元凶はフジテレビの“保守路線”…豪華キャスト&主題歌も昭和感ゼロで逆効果

  4. 9

    元TOKIO国分太一の「人権救済申し入れ」に見る日本テレビの“身勝手対応”

  5. 10

    “気分屋”渋野日向子の本音は「日本でプレーしたい」か…ギャラリーの温かさは日米で雲泥の差