著者のコラム一覧
本多正識漫才作家

1958年、大阪府生まれ。漫才作家。オール阪神・巨人の漫才台本をはじめ、テレビ、ラジオ、新喜劇などの台本を執筆。また吉本NSCの名物講師で、1万人以上の芸人志望生を指導。「素顔の岡村隆史」(ヨシモトブックス)、「笑おうね生きようね いじめられ体験乗り越えて」(小学館)などの著書がある。新著「1秒で答えをつくる力──お笑い芸人が学ぶ『切り返し』のプロになる48の技術」(ダイヤモンド社)が発売中。

角田信朗さんはトーク番組のひな壇に「格闘家枠」を確立させた“開拓者”

公開日: 更新日:

 我々世代(60代)の男子は全員といってもいいぐらいにはまったのがブルース・リーのカンフー映画。角田さんもドハマリで何度も映画を見に行って……とここまでならよくあるのですが、好きすぎて「燃えよドラゴン」のセリフを最初から最後まですべて暗記し、これがきっかけになって英語が話せるようになったのだそう。「せやから僕の英語はブルース・リーなまりなんですわ!」と笑っておられました。私の周りにもファンは大勢いましたが、ここまでのめり込んだのは角田さんだけです。

■「K-1」の英文契約書にも目を通す英語力

 得意の英語に磨きをかけるため、外大へ進み、実戦空手部を立ち上げて、格闘家の道へ。そして角田さんは海外K-1ファイターのアテンドもされ、日本滞在中のほとんどをサポート。さらに英語で書かれた試合の契約書のチェックなどK-1のビジネス面でも活躍されていたそうです。

 格闘家、空手家といえば「口下手」「黙して語らず」という印象を持っていましたが、角田さんはそんな考えを粉々に打ち砕き、視聴者からのお便りやFAXを読めば「体のでかいアナウンサー」かと思うほどよどみなく読み、ロケのリポートも芸人顔負け。さらに関西人特有の「お笑いのDNA」が備わっているとしか思えない巧みなトーク。番組が終わると毎回「今日のしゃべりはどうだったでしょうか?」とダメ出しを求めてくる貪欲な姿勢でトーク番組のひな壇に「格闘家枠」を確立されたのは角田さんの功績だと思っています。

“漫才バカ”の私と違って、何倍もの人生経験をされているであろう角田さん。これからどんなことに挑戦されるのか興味がつきません。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    「高市早苗首相」誕生睨み復権狙い…旧安倍派幹部“オレがオレが”の露出増で主導権争いの醜悪

  4. 4

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  5. 5

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  1. 6

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  2. 7

    パナソニックHDが1万人削減へ…営業利益18%増4265億円の黒字でもリストラ急ぐ理由

  3. 8

    ドジャース大谷翔平が3年連続本塁打王と引き換えに更新しそうな「自己ワースト記録」

  4. 9

    デマと誹謗中傷で混乱続く兵庫県政…記者が斎藤元彦県知事に「職員、県議が萎縮」と異例の訴え

  5. 10

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず