著者のコラム一覧
本多正識漫才作家

1958年、大阪府生まれ。漫才作家。オール阪神・巨人の漫才台本をはじめ、テレビ、ラジオ、新喜劇などの台本を執筆。また吉本NSCの名物講師で、1万人以上の芸人志望生を指導。「素顔の岡村隆史」(ヨシモトブックス)、「笑おうね生きようね いじめられ体験乗り越えて」(小学館)などの著書がある。新著「1秒で答えをつくる力──お笑い芸人が学ぶ『切り返し』のプロになる48の技術」(ダイヤモンド社)が発売中。

双子の漫才師「吉田たち」の背中を押した“ブチギレ”エピソード

公開日: 更新日:

 2023年、上方漫才大賞で全国区の見取り図やロングコートダディに競り勝って「奨励賞」を手にした双子の漫才師「吉田たち」。全国的にはまだまだ「知る人ぞ知る」という存在なのかもしれませんが、芸歴15年を過ぎて、おもしろさを加速させているコンビだと思っています。

 当初は双子を前面に出したネタが多かったのですが、その特徴も残しながら、双子であることを忘れてしまうようなきちんと構成された展開のネタができるようになり、ネタの幅が広くなると同時に裏切ってくれる幅も大きくなってきました。まだネタによるバラツキも見られますが、そこはこれからの楽しみにしたいと思います。

 ネクタイの色が青いのが兄のゆうへい君、赤いのが弟のこうへい君ですが、ほんとによく似ていて薄暗い舞台袖では、ネクタイをしていないと、私はいまだに間違えてしまうので失礼ながら「(兄貴か弟か)どっちや?」と確認してから話すようにしています。

 入学当時からしっかりしたしゃべりをしていたので「このまま伸びてくれたら面白い存在になる」と入学当初から密かに期待をしていました。しかし、「漫才はやっぱり凸凹コンビ」と考えていた、弟のこうへい君が「自分たちには無理じゃないか?」と悩んで、在学中に解散。一度は再結成したもののまた対立して解散。それでも話し合いの結果「今度解散する時は辞める時」と再々結成をして卒業しました。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  3. 3

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  4. 4

    日吉マムシダニに轟いた錦織圭への歓声とタメ息…日本テニス協会はこれを新たな出発点にしてほしい

  5. 5

    巨人正捕手は岸田を筆頭に、甲斐と山瀬が争う構図…ほぼ“出番消失”小林誠司&大城卓三の末路

  1. 6

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  2. 7

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    「ばけばけ」苦戦は佐藤浩市の息子で3世俳優・寛一郎のパンチ力不足が一因