「M-1グランプリ」エントリー数が過去最高8540組に “競技漫才”ますます激化の吉と凶

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 漫才日本一を決める「M-1グランプリ2023」(12月にABC・テレビ朝日系で決勝戦放送)のエントリー数が昨年から1279組増え、過去最多の8540組になったと発表され話題になっている。

 2001年の第1回大会(優勝:中川家)のエントリー数は1603組。19年の第15回大会(優勝:ミルクボーイ)で5000組の大台に乗ると、ここ3年は、1年におよそ1000組ずつ増えるという大幅な増加傾向となっている。

 視聴率も安定しており、ここ5年は、関東地区(世帯平均=以下同)で17%以上の高い水準をキープ。毎年“西高東低”の傾向はあるものの、昨年の第18回大会(優勝:ウエストランド)は、関東17.9%、関西30.1%と好成績をキープ(ビデオリサーチ調べ)。

 出場資格は、プロ・アマ・所属事務所を問わず、結成15年以内のコンビ。優勝賞金1000万円と、優勝すればテレビでいきなり引っ張りダコになる“漫才師の頂点”を目指し、芸人たちがシノギを削る決勝戦は、すっかり暮れの一大コンテンツとなった。

 同時に、1回戦「2分」、2回戦.3回戦「3分」、準々決勝・準決勝・敗者復活戦・決勝「4分」というネタ時間の厳しい制約の中で、ネタの内容、全体の構成、間やタイミング、そして一度も噛まずに完璧にボケとツッコミを連発させるM-1の“競技漫才化”はますます進んでいる。

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