記録づくしの「KOC2023」でも視聴率チョボチョボ…期待を一身に背負う“ひとり勝ち”の「M‐1」

公開日: 更新日:

M-1は“瞬間最大風速”が長くリターン大

 19年は、地元の関西でもあまり知られていなかったミルクボーイが初決勝にして初優勝。20年度覇者のマヂカルラブリーは、野田クリスタル(36)が同年のR-1も制し、史上唯一の同一年に2冠達成を記録。21年は、当時50歳だった長谷川雅紀(52)と43歳の渡辺隆(45)による錦鯉が、史上最高齢で初優勝。昨年は爆笑問題が率いる事務所タイタンのウエストランドが優勝し、テレビ出演が爆上がりしている。

「優勝を逃してもリターンが大きいのがM-1の特色」と、エンタメライターの伊藤雅奈子氏がこう続ける。

「準優勝のかまいたち、おいでやすこがオズワルドがマルチタレントとしての成功例を見せたのが大きい。また、1回の出場でインパクトを残したぺこぱトム・ブラウン、モグライダーも息の長いタレントになっている。ラランドにいたっては、敗者復活戦で人生を好転させたのだから、M-1ドリームをつかんだ者勝ちという実例が年々増えている。優勝以外でも活躍が期待されていて、漫才の注目度の高さを示しています」

 M-1は瞬間最大風速が長く続くことで知られる。大会終了直後からの露出過多も、ほかの賞レースの比ではない。2ケタ視聴率はテッパンで、20%超えが必至の国民的お笑い番組。今回のKOCの低調で、M-1への期待は一層高まっている。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    「悠仁さまに一人暮らしはさせられない」京大進学が消滅しかけた裏に皇宮警察のスキャンダル

    「悠仁さまに一人暮らしはさせられない」京大進学が消滅しかけた裏に皇宮警察のスキャンダル

  2. 2
    香川照之「團子が後継者」を阻む猿之助“復帰計画” 主導権争いに故・藤間紫さん長男が登場のワケ

    香川照之「團子が後継者」を阻む猿之助“復帰計画” 主導権争いに故・藤間紫さん長男が登場のワケ

  3. 3
    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  4. 4
    巨人・菅野智之の忸怩たる思いは晴れぬまま…復活した先にある「2年後の野望」 

    巨人・菅野智之の忸怩たる思いは晴れぬまま…復活した先にある「2年後の野望」 

  5. 5
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  1. 6
    鹿児島・山形屋は経営破綻、宮崎・シーガイアが転売…南九州を襲った2つの衝撃

    鹿児島・山形屋は経営破綻、宮崎・シーガイアが転売…南九州を襲った2つの衝撃

  2. 7
    「つばさの党」ガサ入れでフル装備出動も…弱々しく見えた機動隊員の実情

    「つばさの党」ガサ入れでフル装備出動も…弱々しく見えた機動隊員の実情

  3. 8
    女優・吉沢京子「初体験は中村勘三郎さん」…週刊現代で告白

    女優・吉沢京子「初体験は中村勘三郎さん」…週刊現代で告白

  4. 9
    ビール業界の有名社長が実践 自宅で缶ビールをおいしく飲む“目から鱗”なルール

    ビール業界の有名社長が実践 自宅で缶ビールをおいしく飲む“目から鱗”なルール

  5. 10
    悠仁さまが10年以上かけた秀作「トンボの論文」で東大入試に挑むのがナゼ不公平と言われるのか?

    悠仁さまが10年以上かけた秀作「トンボの論文」で東大入試に挑むのがナゼ不公平と言われるのか?