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桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

2024年のテレビはMXに大注目「志らく・伯山の言いたい放題元旦SP」は唯一無二の番組だった

公開日: 更新日:

志らくのプライドをグサグサ突きまくる神田伯山

 昨年、志らくが「M-1」の審査員を勇退した件も、伯山は「あれ、勇退って言ってるけど辞めさせられたんでしょ。おにいさんは自分から辞める人じゃない。しがみついてでもやる人でしょ」と志らくのプライドをグサグサ突きまくった。

 話は落語家の収入におよび、伯山に「ぶっちゃけナベプロに入ってどのくらい変わりました?」と聞かれた志らく。「全然違いますよ」。具体的な額を聞こうと詰め寄る伯山に「自分の値段知らないの。事務所から引かれた分がポンと入ってくるだけ。明細も奥さんに渡しちゃうから見てない。かみさんから毎月5万円もらうだけ」。

 これには「めちゃくちゃ搾取されてるじゃないですか。なんて夢のない世界だ」とツッコんでいた。

 さらに志らくが兄弟子の談春のことを「人前とかテレビに映っているときはすごいいい人。だけど裏に回れば“反社”」とひどい言いよう。本心はもっと裏の顔を見せれば談春は売れるということのようで……。

 今年の抱負を聞かれた志らく、昨年出した自伝的エッセー「師匠」の映画化といい、「談志の役は自分がやるしかない」「志らくの若い頃は佐藤健に」などと野望も。

 最後まで全部が見どころ、聞きどころ。セットもちゃっちいし、ゲストもいないが、しゃべりのプロがしゃべりだけで視聴者を楽しませる唯一無二の番組。2024年のテレビはMXに注目だ!

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