著者のコラム一覧
桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

冬ドラマは原田泰造「おっさんのパンツ」がイチ押し、次点は真島秀和「居酒屋新幹線」

公開日: 更新日:

 冬ドラマが続々とスタートし始めている。毎クール増え続けている印象のドラマ枠で、今期も地上波、BS合わせて40本ほど。その中からゲンダイ読者にも楽しめそうなドラマを紹介したい。

 まず原田泰造主演「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!」(フジテレビ系)。原田演じる主人公の沖田誠は事務機器リース会社の営業戦略室長。旧来型の仕事人間でデリカシーがなく、古い常識や偏見がこびりついたアラフィフのおっさんだ。会社では「女の子が入れたお茶の方がおいしい」とか「おまえ、男だろ。押しが弱くてどうする」などと言っては若い社員たちに顰蹙を買う日々。

 家では韓流アイドルに入れあげる妻と娘に「こんな女みたいな男、どこがいいんだか」と言って嫌われる。大学生の娘は腐女子。高校生の息子は引きこもり。飼い犬も懐かず、吠えられる始末だ。

 正直、いまどき、どこの会社でもコンプライアンス研修などが行われ、パワハラ、モラハラ、セクハラについては学習済みで、この手の発言をする上司がいること自体信じがたいが、ドラマなので目くじら立てず。なぜならそんな男が息子に「お父さんみたいにはなりたくない!!」と拒絶されて撃沈。自分の価値観をアップデートしていくのが見どころだから。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    横浜とのFA交渉で引っ掛かった森祇晶監督の冷淡 落合博満さんは非通知着信で「探り」を入れてきた

  2. 2

    複雑なコードとリズムを世に広めた編曲 松任谷正隆の偉業

  3. 3

    中学受験で慶応普通部に進んだ石坂浩二も圧倒された「幼稚舎」組の生意気さ 大学時代に石井ふく子の目にとまる

  4. 4

    ドジャース内野手ベッツのWBC不参加は大谷翔平、佐々木朗希、山本由伸のレギュラーシーズンに追い風

  5. 5

    「年賀状じまい」宣言は失礼になる? SNS《正月早々、気分が悪い》の心理と伝え方の正解

  1. 6

    国宝級イケメンの松村北斗は転校した堀越高校から亜細亜大に進学 仕事と学業の両立をしっかり

  2. 7

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  3. 8

    維新のちょろまかし「国保逃れ」疑惑が早くも炎上急拡大! 地方議会でも糾弾や追及の動き

  4. 9

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  5. 10

    【京都府立鴨沂高校】という沢田研二の出身校の歩き方