著者のコラム一覧
二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

山﨑賢人に漂う“若き日の真田広之”のオーラ…「アクション俳優」の座は確立間近

公開日: 更新日:

 昭和には故・千葉真一が確立したアクション俳優がいた。真田広之志穂美悦子を育て上げた。さらに映画界に旋風を起こしたのがハードボイルド俳優の松田優作だった。残念ながら若くして亡くなったが、以来、アクション映画に出演する俳優はいてもすべて単発。空席が続いていた。

「脇なら役の引き出しは多いほうがいいが、主役クラスならいろんな役を経験しながら、得意なジャンルを確立する必要がある」(芸能関係者)

 若き日の真田を彷彿する雰囲気を漂わせる山崎がアクション俳優の座を確立しつつある。

 喜劇俳優も空席だった。昭和には森繁久弥、渥美清と「喜劇の第一人者」と呼ばれる名優がいた。渥美人気の陰に隠れがちだったが、「釣りバカ日誌」のヒットで喜劇界の柱になったのが西田敏行だった。最近は年齢的なものもあり、脇を務めることが多くなったが、味わいのある演技はドラマに欠かせない存在だ。

「喜劇役者に徹すれば面白い」といわれていた志村けんも他界。「ポスト西田」の出現を待っていたところに現れたのがムロツヨシ。公開中の「身代わり忠臣蔵」で見せるムロの演技は渥美、西田と遜色ない。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    侍ジャパンに日韓戦への出場辞退相次ぐワケ…「今後さらに増える」の見立てまで

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    “新コメ大臣”鈴木憲和農相が早くも大炎上! 37万トン減産決定で生産者と消費者の分断加速

  4. 4

    侍J井端監督が仕掛ける巨人・岡本和真への「恩の取り立て」…メジャー組でも“代表選出”の深謀遠慮

  5. 5

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  1. 6

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  2. 7

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  3. 8

    矢地祐介との破局報道から1年超…川口春奈「お誘いもない」プライベートに「庶民と変わらない」と共感殺到

  4. 9

    渡邊渚“逆ギレ”から見え隠れするフジ退社1年後の正念場…現状では「一発屋」と同じ末路も

  5. 10

    巨人FA捕手・甲斐拓也の“存在価値”はますます減少…同僚岸田が侍J選出でジリ貧状態