キムタク先頭に4月から旧ジャニタレ一斉復活! TV局の「性加害もう忘れた」を許していいのか

公開日: 更新日:

まともなのはNHKだけ?

 これとはまったく逆なのがNHKである。4月からは地上波だけでなく、BSやラジオでも旧ジャニタレの出演はゼロ。

 理由について、稲葉延雄会長は「われわれの期待している動きに比べて少し遅い」と説明している。

 NHKは去年秋、ジャニーズ事務所との契約更新や新規契約をストップしたが、性被害補償や新会社移行はいまだ進んでおらず、新年度の出演交渉・契約も止まったままということなのだろう。

「でも、新会社のSTARTOの出直しが本物と確認されれば、その後は新規契約OKのようです。旧ジャニタレがNHKで復活するのは、夏以降でしょう。大河ドラマ後半にイケメン公家役で出てくるかもしれませんよ」(番組制作会社プロデューサー)

 ジャニーズ事務所事件では、ジャニー喜多川の性加害だけでなく、見て見ぬふりをしていたテレビメディアの責任も問われたはずである。

 しかし、それによって社内処分がされたという話は聞かないし、制作現場ではすでに「あれは終わった話」という雰囲気が強い。

 性被害の取材を続けている朝日新聞の記者は、NHK幹部から「芸能ネタより、もっと意義深い話を追いかけたらどうなんだ」と言われたという。タレントたちの復活に反対するものではないが、テレビ側を「これにて一件落着」にさせてはなるまい。

(コラムニスト・海原かみな)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  3. 3

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  4. 4

    日吉マムシダニに轟いた錦織圭への歓声とタメ息…日本テニス協会はこれを新たな出発点にしてほしい

  5. 5

    巨人正捕手は岸田を筆頭に、甲斐と山瀬が争う構図…ほぼ“出番消失”小林誠司&大城卓三の末路

  1. 6

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  2. 7

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    「ばけばけ」苦戦は佐藤浩市の息子で3世俳優・寛一郎のパンチ力不足が一因