著者のコラム一覧
松尾潔音楽プロデューサー

1968年、福岡県出身。早稲田大学卒。音楽プロデューサー、作詞家、作曲家。MISIA、宇多田ヒカルのデビューにブレーンとして参加。プロデューサー、ソングライターとして、平井堅、CHEMISTRY、SMAP、JUJUらを手がける。EXILE「Ti Amo」(作詞・作曲)で第50回日本レコード大賞「大賞」を受賞。2022年12月、「帰郷」(天童よしみ)で第55回日本作詩大賞受賞。

英BBC「補食者の影」を見て感じた “スター東山紀之”の声で語られる軽薄で空疎な言葉の危うさ

公開日: 更新日:

 東山氏の物言いを聞いてぼくが思い出したのは、旧ジャニーズ事務所が昨年10月に2回目の記者会見を行った後、自社ホームページ(現在は閉鎖)で「被害者でない可能性が高い方々が、本当の被害者の方々の証言を使って虚偽の話をされているケースが複数あるという情報にも接している」と注意喚起を呼びかけていたこと。これでは、被害者の救済よりも組織防衛を優先していると思われても仕方がないだろう。社名が変わってもなお、スマイルアップはジャニーズ事務所時代の悪しき体質をそのまま保っているのか。

 さらに厄介なのは、こんな軽薄な言葉が、スター東山紀之の誰もが知るあの声で語られるのだ。かつて主演した大河ドラマや数かずの時代劇でも遺憾なく発揮された、あの鮮やかな口跡で。名器ストラディヴァリウスでつまらないメロディを奏でるような空疎さ、滑稽さ。

 もちろん、この件はポリタスTVの中でも和田さんとたっぷり語り合った。有料会員限定の第2部には津田さんも乱入、話は予想もしない方向へ。どうぞ観られたし。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  3. 3

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  4. 4

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  5. 5

    坂口健太郎に永野芽郁との「過去の交際」発覚…“好感度俳優”イメージダウン避けられず

  1. 6

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  2. 7

    板野友美からますます遠ざかる“野球選手の良妻”イメージ…豪華自宅とセレブ妻ぶり猛烈アピール

  3. 8

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景