森本慎太郎「街並み照らすヤツら」超低空飛行だから逆に期待? 日テレ土ドラ10にTVコラムニストがエール

公開日: 更新日:

 第2話終了時点でネット上には、《キャストは芸達者をそろえているのに、話がなかなか進まないしストーリー自体が面白くない》《他のドラマと比べるとどうしても突貫工事の安っぽさが出てしまう》など、厳しい意見が目立つようだが……。

「番宣に手が回らないことも含め、数字が出ないことは織り込み済みでしょうし、そもそも視聴者にとって数字も経緯も関係ない話。何とか放送に間に合わせるために“働き方改革なんて別世界の話”ってくらいの現場の苦労を想像すると、僕は肩入れせずにはいられない」

 そう語るテレビコラムニストの亀井徳明氏は、「確かに間に合わせ感が否めない部分もあちこちで見えるかもしれませんが、それがドラマの味わいだと思えば」と、こうエールを送る。

「スタジオに作り込んだ商店街のセットの雰囲気は、1970年代のドラマを思い出します。ネット上でも話題になっていましたが『スラムダンク』でいい味を出していた田中秀幸さんのナレーションも、『ちびまる子ちゃん』風味で効いている。主人公が“保険金詐欺”に加担する話は、このご時世によく踏み込んだなという勇気も感じるし、今どきのGP帯のドラマでは見られないものができるかもって期待しちゃうんですよ。だから演者さん、スタッフさんは数字を気にせずに開き直って頑張ってほしい。その熱が伝われば、視聴者もついてくると思うんです」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    阿部巨人が仕掛ける緊急トレード…有力候補はくすぶる「元本塁打王」「元最優秀中継ぎ投手」ら

    阿部巨人が仕掛ける緊急トレード…有力候補はくすぶる「元本塁打王」「元最優秀中継ぎ投手」ら

  2. 2
    86歳日枝久氏が居座り続けるフジテレビの未来…視聴率は低迷し営業利益は約30%減

    86歳日枝久氏が居座り続けるフジテレビの未来…視聴率は低迷し営業利益は約30%減

  3. 3
    立ち食いそば店の60代“深夜ワンオペ”は命がけ…敬遠されるのも無理はない

    立ち食いそば店の60代“深夜ワンオペ”は命がけ…敬遠されるのも無理はない

  4. 4
    後輩の挑発をスルーした松本人志、粗品のケンカを買って自爆した宮迫博之…露呈した“芸人の格”の違い

    後輩の挑発をスルーした松本人志、粗品のケンカを買って自爆した宮迫博之…露呈した“芸人の格”の違い

  5. 5
    維新ダサすぎ!都知事候補擁立を断念…女帝に陳腐な取引打診も“ガン無視”される

    維新ダサすぎ!都知事候補擁立を断念…女帝に陳腐な取引打診も“ガン無視”される

  1. 6
    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  2. 7
    ロッテ佐々木朗希「省エネ投球」の謎解き…フルパワーのシーズンフル稼働は到底無理

    ロッテ佐々木朗希「省エネ投球」の謎解き…フルパワーのシーズンフル稼働は到底無理

  3. 8
    協会はテレビ各社にケンカを売るように「放映権をよこせ」と迫り過去最高益「5億円超」を叩き出した

    協会はテレビ各社にケンカを売るように「放映権をよこせ」と迫り過去最高益「5億円超」を叩き出した

  4. 9
    「燕は戻ってこない」桐野夏生著

    「燕は戻ってこない」桐野夏生著

  5. 10
    なぜ大谷の評価は「いまひとつ」なのか…現地メディアの根底に「安打じゃ満足できない」米国人気質

    なぜ大谷の評価は「いまひとつ」なのか…現地メディアの根底に「安打じゃ満足できない」米国人気質