追悼・今くるよ コンビで売れっ子になった“運命の日”を振り返る時、いつも語っていた言葉の重み
                        
 そして「今からやってもそない上手になるわけちゃうけど」と笑いながら、ネタ合わせを必死に愚直にやってらっしゃいました。その陰の姿勢がお客さんにも伝わって喜んでくださったのだと信じています。一番近くで見ている者として「もう一世を風靡されたんやから、そこまでやらんでも大丈夫ですよ……」と熱いものが込み上げてくる思いで稽古に立ち会っていました。
 まだ稼ぎが少ない頃、「ナンボでも書いてきてください」と台本を買い上げていただき生活を支えてくださいました。それでも注文は厳しく、お眼鏡にかなわないものは「もうひとつやわ。もっとおもしろして!」としっかり一線を引かれて、育てていただきました。
 仕事を離れると、おいしいお店を見つけるたびに「センセ、ええとこ見つけたんよ。行きましょ、行きましょ」と数えきれないほど、ごちそうになりました。そして「こんなん(いい食事)が食べられるようになるとは思わへんかったな。これもみなさんが応援して、支持してくれはるおかげやで、それを忘れたらあかんね」と自分に言い聞かせるようにおっしゃっていました。
                    

 
                             
                                     
                                        

















 
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
         
         
         
         
         
         
         
         
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                