経済アナリスト森永康平さん「親父はすごい。同じように生きたい」父・卓郎さんは「原発不明の末期がん」

公開日: 更新日:

森永康平(経済アナリスト/39歳)

 昨年12月に膵臓がんのステージ4と公表した経済アナリストの森永卓郎さん(66)。「桜は見られない」と言われながら元気に執筆活動などを続け、著作が売れに売れている。長男で同じく経済アナリストの康平さんはそんな父親を支え、メディアで共演する機会が急増中。父親の背中を見ながら、自身の生き方と死について考えることが増えたという。

 ◇  ◇  ◇

 父は昔から「やりたいことは先延ばしにせず、すぐにやれ」と言う人でした。だから、父はこれまでやりたいようにやってきたし、余命宣告を受けてからも本を書き、独協大学経済学部のリモート講義を続けています。そんな姿を見ていると、父の言葉には説得力があるなと改めて感じ、より強く、僕もやりたいことを先延ばしにしてはいけないと思っているところです。

 父は去年11月上旬にがんの告知を受け、12月の終わりに公表しました。もともと糖尿の気があったので定期検診を受けていて、去年は少し体重が落ちていたので、「ダイエットしていないのに痩せるのは気になる」と医師に人間ドックを勧められて受診し、判明しました。

 自覚症状がないのでサードオピニオンまで受けました。でも、セカンドもサードも同じ「膵臓がんのステージ4」という診断でした。それで抗がん剤治療に踏み切りました。

 ところが、その翌日から体調が悪化。3日間でイチゴ2、3粒しか食べられないような状態に。すぐに抗がん剤治療を打ち切り、年が明けて体調が落ち着いてから米国に血液を送りパネル検査を受けたところ、95%膵臓がんではないと判明。現在では「原発不明がんの終末期」と診断が変わりました。

 現在はオプジーボ(がん免疫療法薬)の投与と血液免疫療法を受けながら週2回、1人で杖をつきながら、電車で都心までラジオ局や大学の講義の準備に出かけ、自宅では原稿執筆で徹夜も。終末期のイメージとはかけ離れていますが、食事量は母の3分の1ほどです。ただ、要介護3(重い方から3番目)の判定を受け、着替えなど日常生活は母の手伝いなしでは難しい状態ではあります。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松井秀喜氏タジタジ、岡本和真も困惑…長嶋茂雄さん追悼試合のウラで巨人重鎮OBが“異例の要請”

  2. 2

    7代目になってもカネのうまみがない山口組

  3. 3

    巨人・田中将大と“魔改造コーチ”の間に微妙な空気…甘言ささやく桑田二軍監督へ乗り換えていた

  4. 4

    福山雅治のフジ「不適切会合」出席が発覚! “男性有力出演者”疑惑浮上もスルーされ続けていたワケ

  5. 5

    打者にとって藤浪晋太郎ほど嫌な投手はいない。本人はもちろん、ベンチがそう割り切れるか

  1. 6

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  2. 7

    DeNA藤浪晋太郎がマウンド外で大炎上!中日関係者が激怒した“意固地”は筋金入り

  3. 8

    収束不可能な「広陵事件」の大炎上には正直、苛立ちに近い感情さえ覚えます

  4. 9

    横浜・村田監督が3年前のパワハラ騒動を語る「選手が『気にしないで行きましょう』と…」

  5. 10

    吉村府知事肝いり「副首都構想」に陰り…大阪万博“帰宅困難問題”への場当たり対応で露呈した大甘な危機管理