「24時間テレビ」台風10号でもイベント強行、不要不急の外出促す大矛盾…報道機関として問題は?

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■「災害発生の予防・被害軽減」に役立つ放送なのか?

「今回の台風10号で神奈川県では二宮町で5段階の警戒レベルで最も高い『緊急安全確保』が一時出され、住宅の床下浸水や道路の冠水などの被害も出ました。それを日テレも報じたのに、それでも人を集める番組観覧やイベントを強行するのは、やはり報道機関の対応として疑問が残ります」(民放関係者)

 大雨災害に細心の注意が必要な時にイベントを優先する日テレの姿勢は、放送法第108条《基幹放送事業者は、国内基幹放送等を行うに当たり、暴風、豪雨、洪水、地震、大規模な火事その他による災害が発生し、又は発生するおそれがある場合には、その発生を予防し、又はその被害を軽減するために役立つ放送をするようにしなければならない》とも矛盾する。

「日テレとしては、むしろ家に籠るしか術がない視聴者が24時間テレビを見てくれるのでは、という期待もあると思います。散々、自社のニュースなどで『不要不急の外出を控えて』と呼び掛けておきながら、番組観覧やチャリティーライブなどで不要不急の外出を促すのは支離滅裂です。《たとえ台風が直撃して家にいても、24時間テレビは絶対に見ない》と憤っている視聴者の声もあります」(同)

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