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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

後輩芸人の心に響く 小藪千豊の言葉に潜む「そうか」と気づける謙虚さ

公開日: 更新日:

「クリスマスやるなら、お釈迦さんの誕生日も祝え」
 (小籔千豊/フジテレビ系「オドオド×ハラハラ」9月12日放送)

  ◇  ◇  ◇

 小籔千豊(51)といえば、言いたいことをズバズバ言う芸風で知られる。そんな彼が「極論」を演説するという企画に出演した際、訴えたことを今週は取り上げたい。彼はそのことを何年も前から主張しており、実際にお釈迦様の誕生を祝う「花まつり」の日にクラブイベントも開催していた。

 そもそも小籔は、おじいちゃん・おばあちゃん子だったため、子供の頃から神社などにはよく行っていた。その頃は、まだ深くは考えていなかったが、30歳の頃に仏教や禅の教えが書かれた本を読んでから価値観が変わった。特に、天台宗の僧侶・酒井雄哉の千日回峰行に感銘を受けた。さらに、後輩の笑い飯・哲夫が書いた「えてこでもわかる 笑い飯哲夫訳 般若心経」を読み、般若心経の意味が分かると、改めて物事の捉え方が変わり、悩みがほとんどなくなったという(光文社「CLASSY.ONLINE」2022年12月11日)。

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