「会いたい」大ヒットの沢田知可子さんが小田原移住し「主人に依存している」理由

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 19年からは夫がマネジャーも務める。

「それで、ますます絆が深まりました。まるで夫婦ユニットなので、デビュー35周年を迎えた2年前、主人の名字の“澤”の字を取り入れ、澤田知可子に芸名を変更しました。私は良い意味で、主人に依存しているんです(笑)」

 さて、埼玉県与野市(現・さいたま市中央区)出身の沢田さんは高校卒業後、浦和交通安全協会でOLをしながらライブハウスで歌っていたところ関係者の目にとまり、87年「恋人と呼ばせて」(トーラスレコード)でデビュー。90年にリリースした「会いたい」が有線から火が付き、130万枚と大ヒット。翌年、NHK紅白歌合戦に出場した。

「レコード会社をクビ寸前のタイミングで、ようやく『会いたい』のヒットに恵まれました。『会いたい』を超えるヒットを出そうと、もがいた時期もあり、自暴自棄になるほど苦しみました。でも、40歳を過ぎた頃、テレビの音楽番組の“涙の名曲”を選ぶ企画で『会いたい』が1位に選ばれ、04年には新潟県中越地震に見舞われた長岡で歌ったら、お客さんが涙を流され……。『会いたい』はセラピーなんだ、と気付き、『会いたい』を超えたいと思うのはやめました」

 12月1日、大阪・岸和田の「むくの木ホール」でコンサート開催。

(取材・文=中野裕子)

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