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二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

違和感なく「芸人・松本人志」が受け入れられる復帰へのハードルは依然として高い

公開日: 更新日:

 芸能界は昔から良きにつけ悪しきにつけナアナアの関係といわれる。物事が寄り合い所帯のように口約束だけで決まることが少なくない。松本所属の吉本とテレビ局の関係も良好。「よろしく」の一声で復帰は決まりそうにも思えるが、番組に戻り事件には一切触れず笑いをやる。歌手や俳優ならそれも可能だろうが、おしゃべりがモットーの芸人。何事もなかったかのように出演すれば視聴者に違和感しか与えない。松本の復帰に難色を示すスポンサーも出てくるはず。忘れがちなのが、松本に女性をアテンドしたスピードワゴンの小沢一敬ら後輩芸人で、彼らもいまだに復帰のメドがついていない。彼らをほったらかしにして松本だけの復帰は非難を浴びる。彼らに対しても松本の責任が問われる。

 斎藤氏のように多くの人に支持されての復帰は難しくとも、せめて違和感なく「芸人・松本」が受け入れられる復帰を模索しなければならない。復帰へのハードルは依然高い。 

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