著者のコラム一覧
武内陶子フリーアナウンサー

1965年4月、愛媛県出身。91年にNHK入局。昨年秋からフリーに。

ラジオはアナウンサーではなく「パーソナリティー」という立ち位置なら、と引き受けた

公開日: 更新日:

 NHKラジオに移ったのは2019年。毎日3時間半しゃべりっ放しは無理だと思ったが、蓋を開けてみると……。

  ◇  ◇  ◇

 ラジオをやってほしいと、上司からある枠を提案された時は「毎日3時間半もしゃべり続けたら3日でネタが枯れる」と思いました。でも、上司は「どうしてもやってくれ」と。

 だったら、アナウンサーではなく、「パーソナリティー」という立ち位置でなら、と考え直しました。つまり、アナウンサーという立場ではできないと思ったんです。放送でパーソナルなことをしゃべると「アナウンサーなのに、なんで自分のことをしゃべるんだ!」と視聴者の中には違和感を持たれる方もあるように感じていたので。アナウンサーは余計なことは言わないというイメージなのでしょうね。

 でも、「スタジオパークからこんにちは」でインタビューしていた時も私がアナウンサーとしてではなく、ひとりの人間としてゲストの方の心に飛び込んでお聞きした瞬間に、「この話は初めてするけど」と心を許して話してくださることがあった。だから、ラジオでリスナーさんたちが自分の中の引き出しを開けて本音を投稿してくださり、それを受け止めるためには、私がまず自分のことを包み隠さずさらけ出すしかないと。それで「武内陶子のごごラジ!」「武内陶子のごごカフェ」と自身初の冠番組をやることになりました(後に「ごごカフェ」)。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  3. 3

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  4. 4

    巨人阿部監督はたった1年で崖っぷち…阪神と藤川監督にクビを飛ばされる3人の監督

  5. 5

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  1. 6

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  2. 7

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  3. 8

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  4. 9

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  5. 10

    (2)事実上の「全権監督」として年上コーチを捻じ伏せた…セVでも今オフコーチ陣の首筋は寒い