フジテレビCMスポンサー撤退ドミノで窮地なのに…「前代未聞のずさん対応」と識者2人がバッサリ

公開日: 更新日:

 一方、企業の危機管理に詳しい危機管理コンサルタントで、元社会構想大学院大学教授の白井邦芳氏もあきれてこう言った。

「この手の問題は、株主であるダルトンが言う通り、独立性を確保した第三者調査委員会を設置して調査、再発防止策を提示するのが本来のやり方です。今回の件で、性加害問題や人権問題に関してフジテレビの認識の低さが露呈しました。表面上の説明責任を果たすために、あのような形をとったと思いますが、印象操作を優先するあまり、国民は誰も納得できず、火に油を注いだ結果にしかなりませんでした。私も500回以上、不祥事をはじめ企業の会見に携わっていますが、ちょっと考えられないずさんな対応です」

 白井氏は、フジテレビの一連の対応は、ダメージコントロールばかりが先行していて、危機管理の専門家が携わっているとはとても思えないという。

「今回の件で、フジにCMを出稿しているたくさんの企業から私のところにも相談がありました。広報に脅迫まがいの電話が入っているそうです。そもそもフジテレビは初期対応からしてすべてが間違っていた。最初の報告が入った段階で、中居氏個人の問題とせず、自社の社員の関与がなかったのか厳密に調査すべきでした。現在、フジテレビのガバナンスは完全に機能不全に陥り、自浄能力は欠如しているとみられていますから、今後、第三者調査委員会による厳密な調査、再発防止策、それと経営陣の辞任など相応の責任を取ることをハッキリさせなければ、スポンサーは到底納得できず、この状態は変わらないでしょう」

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    名球会入り条件「200勝投手」は絶滅危機…巨人・田中将大でもプロ19年で四苦八苦

  2. 2

    永野芽郁に貼られた「悪女」のレッテル…共演者キラー超えて、今後は“共演NG”続出不可避

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    07年日本S、落合監督とオレが完全試合継続中の山井を八回で降板させた本当の理由(上)

  5. 5

    巨人キャベッジが“舐めプ”から一転…阿部監督ブチギレで襟を正した本当の理由

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    巨人・田中将大が好投しても勝てないワケ…“天敵”がズバリ指摘「全然悪くない。ただ…」

  3. 8

    高市早苗氏が必死のイメチェン!「裏金議員隠し」と「ほんわかメーク」で打倒進次郎氏にメラメラ

  4. 9

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  5. 10

    三角関係報道で蘇った坂口健太郎の"超マメ男"ぶり 永野芽郁を虜…高畑充希の誕生日に手渡した大きな花束