著者のコラム一覧
城下尊之芸能ジャーナリスト

1956年1月23日、福岡県北九州市生まれ。立教大学法学部卒。元サンケイスポーツ記者。82年、「モーニングジャンボ 奥様8時半です」(TBS)の芸能デスクとなり、芸能リポーターに転身。現在は「情報ライブ ミヤネ屋」(読売テレビ)、「朝生ワイド す・またん」(読売テレビ)、「バイキング」(フジテレビ)に出演中。

日テレ社長が予見した「テレビは衰退産業」…この先、スポンサー離れはフジテレビだけじゃない!

公開日: 更新日:

 フジテレビのスポンサー離れが止まらない。

 トヨタが撤退したことが伝えられると、CM差し止めを決める企業が続出し、流れはとどまるところを知らない。フジテレビは社内の問題についての調査のため、公正・中立な立場の第三者委員会をつくる方向だが、その結論が出るまでには早くて3カ月、通常なら半年以上の期間がかかるとみられ、主立ったスポンサーなしで経営が継続できるのか疑問だ。

 今の時代、SNSでの批判がスポンサーをも直撃するのだから、早急にフジから撤退を決めるしかないのだろう。実は、このような事態は15年ほど前から“予測”されていた。日本テレビの当時の社長が全社員を集めた会合で「テレビは衰退産業だ。この先、それに対応しなければならない時代になる」と予見していた。

 バブル崩壊が起きた時、幸か不幸かマスコミ業界はそれほど深刻な事態にはならなかった。それは製造業などが多量の在庫を抱えていたため、むしろ宣伝広告費が必要だったからだ。

 しかし、バブル崩壊で学習した他の産業界は在庫を適正化し、リストラも済ませた。2008年にリーマン・ショックが起きると、大手企業がCMから撤退した。トヨタでさえ2年近くテレビCMの出稿を大きく見合わせていたはずだ。一番削りやすいのがCMだったわけで、困ったテレビ局は広告単価をダンピングしてパチンコ業などのCMを増やした。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    中学受験で慶応普通部に進んだ石坂浩二も圧倒された「幼稚舎」組の生意気さ 大学時代に石井ふく子の目にとまる

  2. 2

    横浜とのFA交渉で引っ掛かった森祇晶監督の冷淡 落合博満さんは非通知着信で「探り」を入れてきた

  3. 3

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  4. 4

    国宝級イケメンの松村北斗は転校した堀越高校から亜細亜大に進学 仕事と学業の両立をしっかり

  5. 5

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  1. 6

    日本人選手で初めてサングラスとリストバンドを着用した、陰のファッションリーダー

  2. 7

    【京都府立鴨沂高校】という沢田研二の出身校の歩き方

  3. 8

    「核兵器保有すべき」放言の高市首相側近は何者なのか? 官房長官は火消しに躍起も辞任は不可避

  4. 9

    複雑なコードとリズムを世に広めた編曲 松任谷正隆の偉業

  5. 10

    中日からFA宣言した交渉の一部始終 2001年オフは「残留」と「移籍」で揺れる毎日を過ごした