フジテレビは日枝久氏を切れないのか? 取締役会で「辞任」に言及なし、トップ居座り決定

公開日: 更新日:

会長を退いてなお、院政を敷く日枝相談役

 そんな悠長なことを言っている場合なのだろうか。日枝氏は40年以上、フジの取締役ポストに座り、現在も人事まで口を出して統制を続けているとされる。23日の社員説明会でも港氏らが辞意を伝えたところ「こんなことで負けるのか、おまえたちは」などと一喝したと報じられた。

 この日は中居氏の女性トラブルへの関与が報じられる編成幹部が人事局付へと異動となったが、そうしたトカゲの尻尾切りでトカゲ本体である日枝氏は逃げおおせるとでも思っているのだろうか。

 社員説明会では、当の社員たちから日枝体制の一掃なくして会社の立て直しはないとの声があがっていたという。日枝氏の存在こそ「諸悪の根源」との認識があるからに違いない。

「グループの局長以上の人事は日枝さんの承認が不可欠で、役員となるとすべて日枝さんの意向に沿って決められてきた。それが20年以上続いていて、2017年に会長を退いて相談役になってなお、院政を敷いてグループ全体を掌握しているんです。経営陣はすべて日枝さんの子飼いのようなもので、昇進すると『日枝さんのおかげ』と感謝を口にするような幹部たちですから、この期に及んでも、その首に鈴をつけることすらできないのでしょう」

 そうフジテレビに詳しい某広告プロデューサーは言っている。

 フジ・メディアHDはスポンサーによるテレビCM差し替えラッシュによって、2025年3月期の広告収入が従来予想から233億円減少との見通しを発表した。凋落は今にはじまったことではないが、今回の中居問題では開局以来最大の危機にあり、ドラマなど番組編成すら組めない状況が伝えられている。

「それでもなお、日枝天皇のもとにひれ伏し、ひざまずいているとすれば、経営陣は日枝氏と心中でもするつもりなのでしょうか。かつて創業者一族をクーデターで追い出した日枝氏のように、社員たちはクーデターに動いても不思議じゃないと思いますよ」とこのプロデューサーは続けた。

 別のフジテレビ関係者が声を潜めてこういう。

「フジ・メディアHDの金光社長と遠藤副会長が日枝氏の首に鈴をつける役回りを引き受けて説得にあたっている。日枝氏が首をタテに振るかどうかはわかりません」(事情通)

 それが吉と出るか凶と出るかは、スポンサー企業の反応や動向によってすぐに判明することだろう。

  ◇  ◇  ◇

 創業家を追い出した本人が、今や「老害」の批判を浴びる側となって久しい。関連記事【もっと読む】フジテレビ日枝久相談役に「超老害」批判…局内部の者が見てきた数々のエピソード…では、その惨憺たる状況を伝えている。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    萩本欽一〈34〉私の“運”論 大谷翔平のカネを使い込んだ通訳に「小さな声で『ありがとう』」

  2. 2

    強いショック状態の清水アキラに心配の声…子供を亡くした神田正輝らもたどった遺族ケアの道のり

  3. 3

    中村倫也が「風、薫る」に大貢献…妻・水卜麻美アナとの「ずっと仲良く」「にこやかな」近況

  4. 4

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  5. 5

    高橋成美「渋幕→慶応」だけでは読み解けないズバ抜けた回転の速さ 世界選手権ペアで日本人初の銅メダル

  1. 6

    佐藤二朗は信州大経済学部から就職氷河期にリクルートに入社も、わずか1日で辞めて役者の道へ

  2. 7

    中居正広氏が熊本地震被災地を支援と報道 引退後も変わらないチャリティー精神と芸能界復帰の可能性

  3. 8

    松本若菜「ジュラシック・ワールド」吹き替え《棒読み》論争再燃…暗雲漂う主演ドラマに新たな逆風

  4. 9

    「恩人だけど、嫌いな人の代表」亡くなった板東英二さんが複雑な感情を抱いたプロデューサーの名前

  5. 10

    三男・清水良太郎さん急死で清水アキラ沈痛…8年越しの「父子再共演」が始まったばかりだった

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    八王子実践・河本ロバート監督「ライブや家族旅行も、事前に相談があれば休ませます」

  2. 2

    萩本欽一〈34〉私の“運”論 大谷翔平のカネを使い込んだ通訳に「小さな声で『ありがとう』」

  3. 3

    中居正広氏が熊本地震被災地を支援と報道 引退後も変わらないチャリティー精神と芸能界復帰の可能性

  4. 4

    高橋成美「渋幕→慶応」だけでは読み解けないズバ抜けた回転の速さ 世界選手権ペアで日本人初の銅メダル

  5. 5

    東京・赤羽、先行する第1地区に110メートル級、せんべろの1番街が丸ごと潰される危機

  1. 6

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  2. 7

    国害SNSを告発 森山裕・自民党前幹事長「高市おろし」キーマンに急浮上の裏…不快感に国境なし

  3. 8

    年金生活者を悩ませる墓問題 維持費も「墓じまい」の費用も払えない人はどうすればいいのか?

  4. 9

    「墓じまい」に悩むシニア 費用や遺骨の始末より問題になる「家族の愛憎問題」

  5. 10

    松本若菜「ジュラシック・ワールド」吹き替え《棒読み》論争再燃…暗雲漂う主演ドラマに新たな逆風