著者のコラム一覧
高倉文紀女優・男優評論家

札幌市生まれ。女優・男優評論家。Webサイト「タレントパワーランキング」(アーキテクト=https://tpranking.com/)、雑誌「日経エンタテインメント!」(日経BP社)などで女優や女性アイドルなどの取材・分析を手がけるほか、テレビ番組や週刊誌などにコメントを提供。インタビューしたことがある現役の女優は300人以上を数える。note個人クリエーターページ(https://note.com/tokyodiorama/)。

森愁斗は人気TikToker出身俳優なれど、物語の空気を一変させる実力派

公開日: 更新日:

 23日に最終回が放送されたドラマ御上先生」(TBS系)は、神崎役の奥平大兼を除いて、物語を大きく動かしたのは蒔田彩珠高石あかり、吉柳咲良、上坂樹里らが演じた女子生徒だった印象があるが、男子生徒役の俳優も和久井翔役の夏生大湖、冬木竜一郎役の山下幸輝、徳守陣役の八村倫太郎らが物語を支える存在として貢献した。

 若手俳優集団「EBiDAN」から派生したダンス&ボーカルユニット「BUDDiiS」のメンバーでもある森愁斗が演じた安西淳平(出席番号2番)は教室の座席が一番後ろで、すぐ前が物語のカギを握る神崎であることからカメラのフレームに一緒に映り込むことも多く、ときどき心配そうな表情を見せていたのが印象的だった。それだけでなく、彼はドラマ前半で重要なセリフも言っていた。まだ生徒たちの間で御上先生に不満が多かった第2話で高石あかりが演じる千木良に「パパに注意してもらってよ」と安西が言うシーンは、千木良の父親が代議士で最終回に不正入学に巻き込まれた生徒としてクローズアップされる伏線として、後に注目された。

 森愁斗は2002年9月18日生まれ、東京都出身。高校時代に現在も兄弟ユニット「もーりーしゅーと」としても活躍している兄・森英寿とのTikTokの投稿が目にとまり、ふたりともスカウト。俳優デビュー作となった2022年放送の本田翼主演ドラマ「君の花になる」(TBS系)では、今や若手主演俳優になった高橋文哉、宮世琉弥、「御上先生」でも共演した山下幸輝、八村倫太郎らと劇中のボーイズグループ「8LOOM」のメンバーを演じ、ドラマと連動したライブ活動も展開。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    侍ジャパンに日韓戦への出場辞退相次ぐワケ…「今後さらに増える」の見立てまで

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  4. 4

    “新コメ大臣”鈴木憲和農相が早くも大炎上! 37万トン減産決定で生産者と消費者の分断加速

  5. 5

    侍J井端監督が仕掛ける巨人・岡本和真への「恩の取り立て」…メジャー組でも“代表選出”の深謀遠慮

  1. 6

    巨人が助っ人左腕ケイ争奪戦に殴り込み…メジャー含む“四つ巴”のマネーゲーム勃発へ

  2. 7

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  3. 8

    支持率8割超でも選挙に勝てない「高市バブル」の落とし穴…保守王国の首長選で大差ボロ負けの異常事態

  4. 9

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 10

    和田アキ子が明かした「57年間給料制」の内訳と若手タレントたちが仰天した“特別待遇”列伝