備蓄米「随意契約」で進次郎農相vs自民農水族が火花バチバチも…透ける「農家票」集めへのデキレース感
小泉進次郎農相(44)と自民党農水族のバトルが表面化した。
随意契約の備蓄米が店頭販売され、客が大行列をつくった週末(5月31日)、鹿児島で開かれた集会で挨拶した野村哲郎元農相(81)が随意契約に苦言。党の了承手続きの一環として農林部会に諮っていないとし、「自分で決めて自分で発表してしまう。ルールを覚えてもらわないといけない。森山先生からチクリとやっていただかないと今後が心配だ」と言い放ったのだ。
これに進次郎氏は、6月1日反論。「農林部会長だったので、ルールは存じているつもりだ」「大臣が一つ一つ党に諮らなければいけないとしたら、スピード感を持って大胆な判断はできない」と、備蓄米販売の視察先で記者団に答えた。
ネット上では野村氏の発言に「老害」などと総スカン。進次郎氏は世論が自分を味方していると認識しているから、強気に出られるわけだ。
気になるのは、野村発言が出たのが、同じ鹿児島選出で「農水族のドン」の自民党・森山裕幹事長(80)の国政報告会の場だったこと。「森山先生からチクリ」と促され、森山氏は「農家が頑張ってコメを作ろうという気持ちでいないと食料安全保障は成り立たない。小泉農相にもしつこく言っている」と発言。