著者のコラム一覧
桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

加賀まりこ、宮崎美子、浅田美代子…令和のドラマは「可愛いおばあちゃん」百花繚乱!

公開日: 更新日:

「おむすび」の宮崎美子に「あんぱん」の浅田美代子

 このドラマには宮崎美子(66)も出ている。宮崎は朝ドラ「おむすび」でヒロインの祖母を演じた。木陰でジーンズを脱いでいた「ピカピカに光って」の宮崎がおばあちゃんかと仰天したが、可愛いおばあちゃんを演じ切り、ドラマの中で癒やしの存在となっていた。

 ちなみに、現在の朝ドラ「あんぱん」でヒロインの祖母を演じるのは浅田美代子(69)。「赤い風船よ~」と歌っていた美代ちゃんもおばあさんかと思ったが、こちらも可愛いおばあちゃんになりきっている。宮崎も浅田も丸顔で年齢よりも若く見えるが、そういう人がおばあちゃんをやることで愛されるおばあちゃん像が出来上がる。

 昭和の時代、おばあさん役と言えば、演技の達者な女優の専売特許で、北林谷栄などは30代の頃からずっとおばあさん役を担っていた。浅田と仲良しの樹木希林も「寺内貫太郎一家」で沢田研二のポスターの前で「ジュリ~」と身悶えするおばあちゃんを演じた。

 そういえば、「とと姉ちゃん」でおばあちゃんを演じた大地真央が皺のまったくない陶器のような美しいお肌で登場したのには驚いたが、おばあさんは皺がなければいけないというのはこちらの勝手な思い込みに過ぎない。「美魔女」という言葉もあるように。松坂慶子田中裕子風吹ジュンも竹下景子もかつてのヒロインがすでにおばあさん役を解禁している。令和はおばあさん役が百花繚乱!

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    参政党が急失速か…参院選「台風の目」のはずが賛同率ガタ落ち、他党も街頭演説で“攻撃”開始

  2. 2

    ドジャース大谷翔平「絶対的な発言力」でMLB球宴どころかオリンピックまで変える勢い

  3. 3

    中日についてオレが思うことを言っちゃおう。一向に補強もせず、本当に勝ちたいのだろうか

  4. 4

    BoA、五木ひろし、さだまさし、及川光博…「体調不良で公演中止」が相次ぐ背景

  5. 5

    5周年のSnow Man“目黒蓮独走”で一抹の不安…水面下のファン離れ&グループ内格差

  1. 6

    参院選神奈川で猛攻の参政党候補に疑惑を直撃! 警視庁時代に「横領発覚→依願退職→退職金で弁済」か

  2. 7

    阿部巨人が今オフFA補強で狙うは…“複数年蹴った”中日・柳裕也と、あのオンカジ選手

  3. 8

    教え子の今岡真訪が蹴った“倍額提示”…「お金じゃありません」と阪神入りを選んだ

  4. 9

    兵庫県警まで動員し当局が警戒…NHK党・立花孝志党首の“あり得ない”参院選の街宣ぶり

  5. 10

    巨人無残な50億円大補強で“天国から地獄”の阿部監督…負けにお決まり「しょうがない」にファン我慢限界