NHK朝ドラ「あんぱん」絶好調の裏に“元ヒロイン”の存在 戸田菜穂と松嶋菜々子のバトルにファン歓喜
「どちらも人気が高かった朝ドラ。そのヒロインが共演し、しかも火花を散らす間柄となると、朝ドラをずっと見てきた視聴者は思わずニヤッとしてしまう展開です。2014年の『花子とアン』で、いわば敵役だった吉田鋼太郎さんと中島歩さんを、今度は家族となる関係で再び共演させるなど、『あんぱん』制作陣は朝ドラファンを喜ばせ、楽しませるツボを心得ているなあと思いますね」と話すのは、芸能ライターのエリザベス松本氏だ。
おっとりとした様子が魅力の千代子だが、夫である寛(竹野内豊=54)が病に倒れてからはその表情が一変。床に就く夫のそばで容態を案じる様子や、死に目に間に合わなかった嵩に、寛の最期の言葉を伝えるときの母性あふれる表情には《戸田さんの演技、泣ける》《悲壮感がすごい》と多くの視聴者の涙を誘った。
「いつもきちんと結い上げた髪が少し乱れ、やつれた顔で寛の死を悲しむ演技もお見事でした。さらに印象的なのは、弔問に来た羽多子と互いの夫を偲んで献杯するシーン。羽多子の飲みっぷりに、千代子は一瞬鳩が豆鉄砲を食ったような顔になりましたよね。あのチャーミングさには《戸田さんってこんなにも表情豊かな人だったんだな》と改めて感じました」(エリザベス松本氏)