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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。最新著「王者の挑戦『少年ジャンプ+』の10年戦記」(集英社)、伝説のテレビ演出家・菅原正豊氏が初めて明かした番組制作の裏側と哲学をまとめた著者構成の「『深夜』の美学」(大和書房)が、それぞれ絶賛発売中!

「国宝級イケメン」のレッテルを国宝級演技で払拭 吉沢亮はストイックな芝居バカ

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 同じインタビューで自分が思うイケメン像を聞かれ「ストイックな人」と答えている。そのときは「僕はストイックさゼロなので(笑)」(同前)とも語っていたが、いまや業界を代表するストイックな俳優となった。

 親友・北村匠海は、「彼はもう芝居に生き、芝居に死ぬ人でしょうから。僕が知りうる中で一番芝居バカ」(「日曜日の初耳学」=前出)と評している。また北村は、吉沢がイケメンという評価に「あぐらをかかない仕事の選び方」をしていると言う。実際、彼は冒頭の番組でも「人間の内側のドロドロしたものを生々しく描く」作風に憧れ、李相日監督の映画「怒り」のオーディションを受けたことを明かしている。その選考には落ちたが、それから10年、NHK朝ドラや大河ドラマなどで研鑽を重ね、ついに同監督の「国宝」での主演にたどり着いたのだ。

「やればやるほど、自分に足りないものに気づく。先が見えなくて、絶望の繰り返し」(「Web éclat」25年6月29日)だったという1年半に及ぶ歌舞伎の稽古を経て、見事に演じきった。「国宝級イケメン」という“レッテル”を、そのストイックさで払拭し、国宝級の演技を見せつけたのだ。

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