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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。最新著「王者の挑戦『少年ジャンプ+』の10年戦記」(集英社)、伝説のテレビ演出家・菅原正豊氏が初めて明かした番組制作の裏側と哲学をまとめた著者構成の「『深夜』の美学」(大和書房)が、それぞれ絶賛発売中!

アイドルの上履きを補充し…バラエティーで花開いた松本明子の献身的な気遣いとサービス精神

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 松本は15歳で上京し、東京・国立にある事務所の寮で暮らしていた。仕事がなく寮と学校を往復する毎日。寮にいても居場所がなかったため、駅のホームで時間を潰していたという。そんな彼女を“救った”のが、1年後輩の中山秀征だった。彼は「ABブラザーズ」としてデビュー後すぐブレーク。あっという間にスターになった。一方、松本は“四文字事件”を起こして以来、他の女性アイドルから「干され菌」がうつるなどと言われ、女風呂に入ることができなくなり、仕方なく男風呂に入っていた。「ヒデちゃんと背中洗い合った」(テレビ朝日系「路線バスで寄り道の旅 2022年新春スペシャル」22年1月2日)こともあったという。

 中山はそんな彼女にバラエティー番組で活躍できる素地を見たのだろう。あるとき、「ネエさん、よかったら、俺もいるし、バラエティー班に来ませんか?」(Yahoo!ニュースオリジナル「THE PAGE」15年6月7日)と声をかけてくれた。当時、2人が所属する渡辺プロは、バラエティー班、ドラマ班、歌手班に分かれていたのだ。そこから、会議室で発声、コントやトークの練習を中山やホンジャマカらと行うようになった。

 元来、「周りから変な子と思われたい」「笑われたい」(テレビ東京系「あちこちオードリー」22年9月28日)という願望があった上、自主的に「補充係」をやるような献身的な気遣いとサービス精神旺盛な彼女が、バラエティーで花開くのは必然だったに違いない。

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