吉沢亮が「国宝」級に美しい…隠れた名作5選。伝説級漫画の実写化で見せた“危うい”笑顔にゾクッ
歴代邦画実写史上第2位となる興行成績を叩き出している『国宝』。このままの勢いで、歴代最高成績さえも残してしまいそうな同作ですが、その魅力は何と言っても主演の吉沢亮さんにあると言えるでしょう。
「吉沢くんでないと出来ない」とまで、監督を務めた李相日に言わしめたほど、その美しさには目を見張るものがあります。なぜ『国宝』は吉沢さんの美しさをより一層引き出す作品となりえたのでしょうか?
そこには、吉沢さんの演技におけ“ある要素”が関係しているように思えます。吉沢亮さんの国宝級の美しさが際立つ作品を振り返りながら、紐解いてみましょう。
【こちらもどうぞ】国宝級・吉沢亮が帰ってきた! 孤高→柔和なイケメンにチェンジ。手越祐也ら“やらかし男子”たちのその後
『僕が処刑される未来』(2012)
吉沢亮さんが注目を集めるきっかけとなった作品と言えば『仮面ライダーフォーゼ』を思い浮かべるファンも多いことでしょう。『僕が処刑される未来』は、当時、まだまだ一端の若手俳優だった吉沢さんがそのイメージを打破するために、俳優としての次なるステップアップを図った作品です。
人生に興味のない青年・浅尾幸雄(福士蒼汰)が、25年後の未来で凄惨な殺人事件を起こす未来犯罪者として拘束されてしまうことから物語が幕を開けます。その後、身に覚えのない事実に納得いかない浅尾の前に、ライズマンと名乗る天才ハッカーが現れるのですが、このライズマン役を演じているのが、何を隠そう吉沢亮さんなのです。
メガネをかけ、パソコンの前に鎮座する吉沢さんは、もはやインテリ男子そのもの。感情をあまり表に出さず、瞳の奥に冷徹さと‘‘狂気''を隠し持った佇まいがあまりにも美しい。
吉沢さんは、その後のキャリアでも頭のキレる役どころを多く演じることになりますが、その演技は本作で培われたと言っても過言ではありません。
まだまだ演技に関しては粗削りな部分が見え隠れしていますが、ブルーの上着を身に纏い、クールな印象を残す吉沢さんは、すでにピカイチの存在感を放っています。
『リバーズ・エッジ』(2017)
2017年、ある程度のキャリアを重ねてきた吉沢さんは、演技の幅を広げるべく挑戦的な役柄に挑むようになります。その代表格と言えるのが、『リバーズ・エッジ』でしょう。
同作は、90年代にカリスマ的人気を誇った伝説的漫画の実写化。古いビデオを彷彿させる映像で、若者たちの生と死についてリアルに描き出す作品のなかで、吉沢さんはゲイの青年・山田一郎役に扮しています。二階堂ふみさん演じる若草ハルナと、ある秘密を共有し、恋とも友情とも言えない関係性を構築していきます。
本作における俳優・吉沢亮の美しさが最も際立つ瞬間。それは、内に秘めた狂気を滲ませた瞬間だと筆者は考えます。本作の吉沢さんは、終始、退廃的なオーラを醸し出し、何を考えているのか、どこを見ているのかさえ分からない表情。そんな吉沢さん演じる山田が、恋人のフリをしていた女子生徒の死を目の当たりにした瞬間、満面の笑みを見せるのです。
この時の吉沢さんは一層の輝きを放ち、その危うさを漂わせた笑顔には、思わず目が釘づけになってしまいます。抗うことのできない美しさとはまさにこのことだと実感させられること請け合いです。
『青くて痛くて脆い』(2020)
その美しさと演技力を武器に、人気俳優の地位を欲しいままにするようになった吉沢さんですが、決して安易な作品選びをしないことでも知られています。
2020年の『青くて痛くて脆い』では、そんな吉沢さんの俳優としての心意気を感じさせる演技を堪能できます。
吉沢さん扮する大学生の田端楓は、他人との距離を保つことで、上手く生きてきた青年。ある日、彼は周囲から浮いている個性的な同級生・秋好寿乃(杉咲花)と出会います。彼女と共に、世界をより良くするためのサークル「秘密結社モアイ」を作ることになった楓の人生は良い方向へと向かうはずでした…。大学生は大人になる一歩手前。まだまだ青くて脆くて、痛みを伴う生活を送らなくてはなりません。
前述のように、吉沢さんの美しさが最も際立つ狂気めいた魅力が本作でも遺憾なく発揮されているのです。
本当は自分の正直な感情を表に出したい。けれどもなりたい自分にはなれなかった。そのもがきが狂気となり、吉沢さんの緩急自在の演技を呼び起こします。
狂気めいた鋭い眼差しを杉咲花さん演じる寿乃へと向ける姿、闇堕ちし復讐に走る姿、そしてストーカー紛いのことを繰り返す姿…そんなメンヘラ粘着質な演技が逆に美しさを醸し出しているのです。
危険な香りを漂わせた男がカッコ良く映ることはよくありますが、たとえ普通に近くにいたらとことんキモすぎる男を演じていたとしても、その要素がより美しさを助長させるなんて…そんな俳優は、この世に吉沢さんしかいないのではないでしょうか。
『ブラックナイトパレード』(2022)
吉沢亮さんの美しさはたとえコメディであっても輝きを放ちます。福田雄一監督がメガホンをとった『ブラックナイトパレード』にて、吉沢さんは、うだつの上がらない青年・日野三春役に扮しました。吉沢さんは、劇中で黒いサンタクロースのコスチュームに身を包み、「サンタクロースハウス」という場所で訓練を積んでいきます。
福田監督とのタッグでは「銀魂」シリーズの沖田総悟役が最も有名かと思いますが、本作の吉沢さんは、まるで水を得た魚のごとくコメディ演技に徹しており、その振り切った演技には、時折、狂気すらも感じてしまう次第。
しかしながら、シリアスな表情を浮かべるべき瞬間にはきっちりと真剣な表情を見せており、ギャップ萌えな部分もまた魅力的に映ります。こんな美しくてカッコいいサンタが家にやってきたら、もはやプレゼントはいらないかもしれませんね。
『GIVER 復讐の贈与者』(2018)
ここまでは映画における吉沢亮さんの美しさに注目してきましたが、テレビドラマの方に目を向けてみても一層の美しさを放っている作品があります。
『GIVER 復讐の贈与者』は、復讐代行を生業とする青年・義波を主人公にしたリベンジミステリー。
吉沢さんは、生まれつき人間としての感情を持ち合わせていない主人公を演じています。まるで感情の無いロボットのような無機質な表情は、「美」という文字を具現化したかのよう。思わずウットリしてしまうほどに、視聴者を惹きつけます。
さらには、最初は別人を演じていながら、中盤で突如、豹変するその変わり様も魅力的。毎話、衝撃的なラストを迎えるまでの間に、様々な吉沢亮を観られる作品となっています。ここでも静けさの中に‘‘狂気''を見出した演技を披露しており、改めて狂気めいた吉沢亮さんは美しいのだと証明する形となりました。
見出し
映画『国宝』においても、立花喜久雄の狂気的なまでに芸の道を追求する姿を体現した、吉沢亮さん。
吉沢亮×狂気=美しさ。ここに、吉沢さんの美しさが限界突破する方程式が完成しました。吉沢さんの出演作を観る際には、彼の狂気的な一面に注目してみてはいかがでしょうか。
(zash)