ドジャース大谷翔平「ポストシーズン抑え起用」に現実味…救援陣が2日連続で試合ブチ壊し
代打ウィル・スミス(30)にサヨナラ本塁打が飛び出して勝つには勝った。
日本時間1日のダイヤモンドバックス戦でチームの連敗は「2」でストップしたものの、ドジャースにとってはサヨナラ勝ちを吹き飛ばすくらいのダメージではないか。
かねての懸案事項だった救援陣、中でも負傷者リストから復活して間もないストッパー候補2人が2日続けて試合をブチ壊したからだ。
この日は八回に登板したスコット(31)が同点3ランを浴びて、7回1失点だった山本(27)の12勝目を吹き飛ばしたばかりか、前日はイエーツ(38)が九回にダメ押しの3ランを食らった。
ドジャースのアキレス腱は、ワールドシリーズを制した昨年からのストッパー不在。オフには同地区・パドレスの抑えだったスコットを4年約112億円、レンジャーズで33セーブをマークしたイエーツを年俸19億円で獲得。ともに8月下旬に負傷者リストから復帰、戦列を離れている間に投球フォームから見直し、プレーオフに向けて穴を埋めたはずだった。それだけに連日、そろいもそろって打ち込まれたのは2年連続ワールドシリーズ制覇を狙うドジャースにとって、とてつもなく大きな痛手以外の何物でもない。
本紙は6月に大谷(31)のプレーオフでのストッパー起用の可能性を報じたが、ここにきて複数の米メディアも大谷の抑え転向を提言。これまで抑え起用を否定してきたドジャースの首脳陣の発言も徐々に変わりつつある。
プライアー投手コーチは米メディアの取材に対し「現時点で現実的な話ではない」と否定したものの、ロバーツ監督は8月下旬に「先発として5、6イニングを任せることが最も価値があると思っている」と前置きしたうえで、こう言った。
「リリーフとしての起用は検討段階だ。打者としても出場するので、あるとすれば抑えでの起用になるだろう。先発陣の状況や本人の状態次第だ。先発とリリーフでは準備の仕方も全く異なるのであくまでも可能性のひとつだが……」