健大高崎158キロ右腕・石垣元気が「ドラフト1位指名」を掴む条件は?
夏の甲子園は初戦で敗退。このU18で雪辱を期すのが、8月31日の大学代表戦で九回から8番手として登板した最速158キロ右腕の石垣元気(3年=健大高崎)だ。
1イニングを投げて2安打1失点。最速は153キロをマークし、2三振を奪ったが、2死から連打を浴びて失点した。29日の沖縄電力戦でも2死から四球と右前打でピンチを招いたように、詰めの甘さが顔を出した。
「指にかかったストレート、変化球はドラフト1位クラス。今年に入ってフォークに磨きがかかった。しかし、まだまだ一球一球の精度の面で課題が残ります」とはパ球団のスカウト。
今夏、本紙の取材に「ドラフト1位しか見ていません」と力強く答えた石垣。今年のドラフトは不作といわれる中、もちろん1位指名の可能性はある。
「春のセンバツ前に脇腹を故障するなど、まだ自分自身のエンジンの大きさに耐えうる体ではない。プロでは体づくりから始めることを考えれば、指名するのはリーグ優勝が目前に控える阪神など戦力に余裕がある球団になるでしょう。その中で1位指名を勝ち取るには、U18でもう少し安定感のある投球を見たいところです」とは前出のスカウトだ。