物価高なのに牛丼を30~40円値下げする「すき家」逆張りの勝算…並盛480円→450円に
値上げラッシュでウンザリしている人に朗報だ。
大手牛丼チェーン「すき家」は28日、11年ぶりに牛丼を値下げすると発表した。並盛価格は現行の税込み480円から450円に下げる。特盛は880円から850円。ミニは430円から390円と、40円の値下げだ。大手牛丼チェーンでは「吉野家」の牛丼が並盛498円、「松屋」の牛めしが同460円。今回の値下げにより、最安値になる。
値下げするとはいえ、引き続き国産ブレンド米を使用するなど、品質は維持するという。それなのに牛丼1杯あたり30~40円も値下げすれば、収益が悪化しそうなものだ。しかし、株式会社すき家広報室の担当者は、日刊ゲンダイの取材に「お求めやすい価格で多くの人に来店いただけるため、その分利益を確保できると判断した」と話し、自信満々だ。
最近は物価高の影響で、どこもかしこも値上げ一色。当然、牛丼の材料である牛肉とコメも高騰している。こうした状況で、すき家はなぜ値下げに踏み切ることができたのか。
「すき家を運営する『ゼンショーホールディングス』は昨年度の連結決算で、国内外食企業として初めて売上高が1兆円を超えました。海外にも約1万店舗を展開しており、特にすし事業が好調。国内ではスーパーマーケットチェーンも経営し、北海道に直営農場を持つなど、独自の流通網を確立しています。こうした桁違いの体力を持つゼンショーだからこそ、この物価高でも値下げをする余裕があるのです。また、3月に発覚したみそ汁へのネズミ混入事件の影響で客足減も見られており、最近は競合する松屋が出店数を拡大するなど勢いがある。ここで逆張りして、巻き返しを図る考えもあるのでしょう」(外食ジャーナリスト・中村芳平氏)