教え子の元巨人・川中基嗣の実家は太かった。あんなプロ入りパーティーは彼くらいだろう
東洋大元監督の故・高橋昭雄氏による「見て聞いて育てて42年」(第20回=2013年)を再公開
日刊ゲンダイではこれまで、多くの球界OB、関係者による回顧録や交遊録を連載してきた。
当事者として直接接してきたからこそ語れる、あの大物選手、有名選手の知られざる素顔や人となり。当時の空気感や人間関係が、ありありと浮かび上がる。
本企画では、そうした過去の名連載から一編をピックアップして再掲載。「彼女は?」「離婚した?」「在日?」「不倫報道の真相は?」「子供は?」「性格や素行は?」――といったネットにあふれる真偽不明なまとめ情報よりも、“確かな人物像”を映し出す。
今回は巨人でプレーした川中基嗣氏について綴られた、元東洋大監督の故・高橋昭雄氏による「見て聞いて育てて42年」(第20回=2013年)を再公開。年齢、肩書などは当時のまま。
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ある年の関西遠征だった。
我々や選手を乗せたバスは、和歌山に向かっていた。社会人野球の住友金属和歌山とオープン戦を行うためだ。