(1)日本の摂食障害の患者数は24万人、死亡率は5%

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 日本女性、とくに若い女性はやせ過ぎといわれています。厚生労働省の調査でも、やせ(BMI18.5以下)の割合は男性4.4%、女性12.0%ですが、20~30代女性のやせの割合は20.2%と5人に1人がやせ過ぎであることが分かります(令和5年「国民健康・栄養調査」)。

 今年4月、日本肥満学会が女性の低体重・低栄養状態が健康を大きく損なう病的な状態だとして「女性の低体重/低栄養症候群」(FUS)を提唱し、注目されました。

 これには他の学会(日本骨粗鬆症学会、日本産科婦人科学会、日本心理学会など)も共同参画しており、若い女性の低体重・低栄養リスクが医学的に大きな問題になっていることが分かります。

 女性のヘルスケアや生殖内分泌に詳しい大石元・国立国際医療研究センター産婦人科診療科長は、「若い女性の低栄養状態が続くと、将来にわたりさまざまな健康上の問題、たとえば、月経不順、不妊や骨粗しょう症、甲状腺機能の低下などのリスクが高まります」と、警告します。日本肥満学会の発表によると、この症候群はより深刻な摂食障害発症リスクを高めるとされています。

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