米NYの離婚弁護士が無料で「ペット婚前契約」提供…革新的サービスに全米が注目
米国では最近、ペットを家族の一員として扱う意識が高まる一方、離婚の際にペットを巡る争いが深刻化している。そんな中、ニューヨークの離婚弁護士が「ペット・プリナップ(婚前契約)」を提供するサービスを始め、注目を集めている。
革新的サービスを始めたのは、婚前契約書作成のオンラインサービス会社「トラステッド・プリナップ」の創立者ジェームズ・セクストンさん。従来、犬や猫などのペットは「財産」とみなされ、長年、離婚訴訟を扱ってきたセクストンさんは、所有権でもめてケリがつかない場合、売却してその収益を折半するという事態を何度も目にしてきた。
ペットの福祉を第一に考え、離婚や破局の事態に備えて「ペットの所有権」「費用分担」「医療や訓練に関する決定権」などを事前に法的に取り決める合意書がペット・プリナップだ。
セクストンさんはその作成サービスを保護動物(虐待や遺棄などで保護された動物)を引き取った夫婦・カップルには無料で提供。その他のペットについても「お好きな額を払う」形式で利用可能だ。その場合、収益は動物慈善団体などに寄付される。
セクストンさんは「関係が終わっても、ペットへの愛が相手への嫌悪を上回るべきです」と語り、ペット・プリナップの意義を強調した。