三谷幸喜×菅田将暉「もしがく」はフジテレビを救えるか…名作「ふてほど」ファンを掴めるかがカギ
テレビコラムニストの亀井徳明氏は「いろいろ評価は分かれるとは思いますが」と前置きしながら、「あの時代を知る世代は前のめりで見るドラマになりそう」と、こう続ける。
「昨年1月期の『ふてほど』が現在と行き来したのが86年でした。今度の『もしがく』が84年ですから、ほぼ同時代。『ふてほど』で《“トゥナイト”見たい!》なんてセリフがウケていましたが、『もしがく』の舞台の“八分坂”は、映画監督の山本晋也さんがトゥナイトで《ほとんどビョーキ!》なんて言っていた世界にある。だから『ふてほど』を楽しんだ人たちにもウケるのは間違いないと思うんですよ」
80年代半ばに青春を過ごしたのは、今は“アラ還"か。亀井徳明氏が続ける。
「当時は“新人類”と呼ばれて、今の“Z世代”みたいにもっと上の世代からは“わけの分からない存在”扱いでした。時代は変わっても、“青春”の普遍性みたいなものは描かれると思うし、それに喝采するかつての“新人類”がネットで反応するはず。リアルな昭和を知らない世代の反応も楽しみです」