萩本欽一“ノーギャラ&スポーサーなし”新番組の狙いと矜持…新たな伝説の1ページか、晩節汚すか
■かつての「視聴率100%男」には強い逆風、辛辣な批判も
「『欽ちゃんのドンとやってみよう!』に『欽ちゃんのどこまでやるの!』『欽ちゃんの週刊欽曜日』と、欽ちゃんというあだ名を冠につけた高視聴率バラエティーでお茶の間を席巻し、視聴率100%男と称えられてきたレジェンドですからね。『欽ドン!良い子悪い子普通の子』シリーズなど、欽ちゃんファミリーといい、80年代の活躍を知る中高年世代には懐かしく、そして今も元気をもらえる存在だと思います。予定調和を嫌い、その場のアドリブで臨場感あふれる笑いを生み出していくスタイルは健在で、放送作家やコメディアン育成も続けられていますね」とはテレビ制作会社スタッフ。
「今回の番組は今のテレビ制作の風潮へのアンチテーゼ、無言の抵抗でもあると思います。昔のスポンサーはどんと構えて『2年待ってやるからいい番組に育てて』みたいな社長や名物宣伝部長がいたのですが、今は『いい番組つまり高視聴率だったら金を出す』の一方通行。テレビも『カネがない』で番組を育てる気概すらない。欽ちゃんの今回の企画はそんな局への痛烈な平手打ちにも見えます。採算ばかり考えていては行き詰まるよ、ということでしょう」