著者のコラム一覧
東敬一朗石川県・金沢市「浅ノ川総合病院」薬剤部主任、薬剤師

1976年、愛知県生まれの三重県育ち。摂南大学卒。金沢大学大学院修了。薬学博士。日本リハビリテーション栄養学会理事。日本臨床栄養代謝学会代議員。栄養サポートチーム専門療法士、老年薬学指導薬剤師など、栄養や高齢者の薬物療法に関する専門資格を取得。

われわれの体内では「がん細胞」が毎日発生している

公開日: 更新日:

 日本人の国民病ともいわれ、2人に1人が生涯に一度は罹患するとされる「がん」。おそらく、この連載をお読みの多くの方が知りたいであろうがんとクスリについて、今回から紹介していきます。

 深掘りしようとするとどこまでもいけてしまう分野なので、あくまで基礎的なところをできるだけわかりやすくお伝えします。

 なぜ、がんにかかる人が増えているのか? そこにはいくつも原因があると思いますが、そのひとつが「高齢化」です。大昔の平均寿命は50代くらいだったので、簡単にいうと「がんになる前に天寿を全うしていた」ということになります。ところが、医療の発展や食生活の充実などによって、日本人の寿命は男女ともに80代(女性は80代後半)まで延びました。そのため、高齢化によってがんになる機会が増えたのです。

 がんというと、“特別なもの”という印象があるかもしれませんが、われわれを構成している細胞がおかしくなることによって起こります。細胞が増えるときに遺伝子(DNA)がコピーされるのですが、時々そのコピーがうまくいかないことがあります。

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