防衛網は大丈夫か? 危惧される日本のデジタル脆弱性…競争力ランクは中国、韓国より下位
スイスの国際経営開発研究所は11月4日、「世界デジタル競争力ランキング2025」を発表した。スイスが1位、米国は2位、3位にシンガポールである。
同ランキングは69カ国・地域を対象に、政府・企業・社会の変革につながるデジタル技術を導入・活用する能力をランク付けし評価するもの。アジアトップ10では、1位シンガポール、次いで香港(世界4位)、台湾(同10位)と続き、4位に中国(同12位)、5位韓国(同15位)、6位日本(同30位)である。
世界知的所有権機関(WIPO)は11月12日、2024年の世界の特許出願件数が前年比4.9%増、過去最多の約373万件に達したとする報告書を発表。首位は中国の約180万件、次いで米国約50万件、日本約42万件である。コンピューター技術分野での特許が最も大きな比率を占めているようである。
■アサヒグループHD、アスクルがランサムウエア攻撃を受ける
日本は、フィンテックを活用した大手銀行や証券へのハッキング、システム障害などが頻発、世界にデジタル後進性をあらわにした。大企業はそれらを教訓にセキュリティー対策を強化したが、それでも今年9月下旬、アサヒグループHDはランサムウエアによる大規模なサイバー攻撃を受け、国内システムに大規模な障害が発生。アスクルも10月中旬にランサムウエア攻撃を受けた。


















