著者のコラム一覧
一雫ライオン作家

1973年、東京都出身。明治大学政治経済学部2部中退。俳優としての活動を経て、演劇ユニット「東京深夜舞台」を結成後、脚本家に。数多くの作品の脚本を担当後、2017年に「ダー・天使」で小説家デビュー。21年に刊行した「二人の嘘」が話題となりベストセラーに。著書に「スノーマン」「流氷の果て」などがある。

(118)ようやく運が警察にむいてきた

公開日: 更新日:
イラスト・宮坂猛

「わかりました。早急に調べさせます」

 庄子が、微笑んでいた。

 林檎は尋ねる。

「どうしたんですか、庄子さん」

 庄子は、しずかに堂前に視線を送っていた。

「堂前さん、あんた十二の眼の次の標的が、多田野以外にも、そのなかにいるかもしれないと踏んだの… 

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【連載】十二の眼

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