著者のコラム一覧
一雫ライオン作家

1973年、東京都出身。明治大学政治経済学部2部中退。俳優としての活動を経て、演劇ユニット「東京深夜舞台」を結成後、脚本家に。数多くの作品の脚本を担当後、2017年に「ダー・天使」で小説家デビュー。21年に刊行した「二人の嘘」が話題となりベストセラーに。著書に「スノーマン」「流氷の果て」などがある。

(119)犯人たちに拭えない疑問

公開日: 更新日:
イラスト・宮坂猛(C)日刊ゲンダイ

「一時間経った。一服してくるわ」

 庄子はにやにやと嬉しそうに笑い、いつもの場所へと消えていく。

 堂前も、どこかへ行ってしまった。また、車のなかでフリージャズでも聴きに行ったのかもしれない。それか、奥さんの様子を見に行ったのか。夜の九時を迎えた。

 林檎も外の… 

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【連載】十二の眼

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