ベテラン鈴木愛が元女王の意地見せた…岩井千怜とのプレーオフ制して通算22勝目
【リコーカップ】最終日
最後に笑ったのは「国内組」のベテランだった。
米女子ツアーを主戦場にする選手6人が出場した今大会。最終日は、中盤まで、鈴木愛(31)、岩井千怜(23)、古江彩佳(25)、金沢志奈(30)、阿部未悠(25)の5人が通算6アンダーの首位に並ぶ大混戦となった。同10アンダーまでスコアを伸ばした鈴木が難関の18番(パー4)をボギーとし、9アンダーでホールアウトしていた岩井千とのプレーオフへ。18番で行われた“マッチプレー”は、岩井千が2ホール目にボギーとし、パーの鈴木が勝利。通算22勝目となる今季2勝目で、2025年シーズンを締めた。
敗れた岩井千は今季、米女子ツアーに本格参戦。3月の国内ツアーの開幕戦にも出場し、優勝をかっさらった。5月にはメキシコ「リビエラ・マヤ・オープン」で米ツアー初Vを達成。姉の明愛も8月の「ザ・スタンダード・ポートランド・クラシック」を制し、同ツアーで史上4組目となる姉妹優勝を果たし、双子では初の快挙も成し遂げた。2人は明るい性格と攻めのゴルフで1年目からツアーの人気者になった。その岩井姉妹に、公式戦でもある国内最終戦のタイトルまで持っていかれたら「国内組」としてはメンツが立たなかっただろう。


















