「S&P500+ゴールド(金)への投資」が再注目! リスクを抑え収益を狙う“最強の組み合わせ”

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 株価が大きく変動する中で、リスクを抑えながら収益を狙う方法として「S&P500+金(ゴールド)」への投資が再注目されている。

 金とS&P500の値動きは相関性が低いことで知られる。ETF専門の運用会社「グローバルXジャパン」のデータによると、金価格と米国株式の相関係数は0.18だ。これは2000年8月末から2025年8月末までの25年間の月次リターンで検証したものだが、相関係数はゼロに近いほど関係性が低い(互いに異なる動きをする)ことを示す。

 実際にS&P500と金に資産配分をした場合、リターンとリスクはどう変化するのか。 

 同期間で同社が試算したところ、S&P500単独保有ではリターンは年7.97%、最大下落率は▲50.95%だった。一方、資産の10%を金に置き換えた場合、リターンは年8.31%に向上し、最大下落率は▲38.62%へと改善された。さらに金の比率を30%まで増やすと、リターンは年8.93%、最大下落率は▲26.38%までリスクが低下したという。


 ピクテ・ジャパンの過去のデータ(2021年12月時点)でも、同様の傾向が示されている。S&P500と金を50%ずつ、20年間(2001年11月末~2021年11月末)保有した場合、資産は約6倍になった。対してS&P500のみでは約5倍にとどまっている。

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