水曜ドラマ対決で日テレ「ESCAPE」が健闘!フジ「もしがく」の豪華キャストに打ち勝つテンポと“裏技”
が、始まってみると「もしがく」はまさかの5%台スタート。ネットの評価も《キャストがすごいだけ》《面白さがわからないので次は見ないかも》という否定的な声が目立った。“後攻”の「ESCAPE」も視聴率は決して高いとはいえないが、《意外と面白かった》《テンポがいいし、次も気になる》なんて好意的な声が優勢だ。レビューサービスFilmarksでの評価は5点満点で3.7、「もしがく」の2.9を上回っている(10月14日現在)。
■「結局、見る人の好みによって評価が分かれているだけ」
テレビコラムニストの亀井徳明氏は「そういう数字は、楽しんで見ている人には関係ない話ですが」と前置きしたうえで、こう語る。
「初回では、豪華キャストの顔見せ的な展開がストーリーを邪魔したように見えた『もしがく』よりも、早々に主役の2人にフォーカスしてラスト直前に謎の人物を畳みかけてきた『ESCAPE』のほうがテンポが良かったように思います。でも『もしがく』の第1話はいわば“プロローグ”で、第2話で本格的に物語が動き出す作りだったので、本当の面白さはこれから。一方の『ESCAPE』は日テレお得意の“考察誘導”ですが、しょっぱなから桜田さんが佐野さんを投げ飛ばし、ちょいちょい“サイコメトリー”の能力を匂わせるカットを挟み込んだからでしょうか、どこか昔の“土9”的な香りも。結局、見る人の好みによって評価が分かれているだけ」